日本でTwitter Blueのサービスが始まったと聞いたので、実際に加入し、内容を調べてみました。
目次
情報源
公式情報
Twitterヘルプセンター
公式Twitter
Twitter Blue @TwitterBlue
ニュースメディア
- Twitter Blue日本上陸 月980円でツイート編集や1080p動画 – Impress Watch
- 「Twitter Blue」日本でも公開、月額980円 iOS版は400円上乗せ – ITmedia NEWS
本記事では主にこれらの情報を基にし、筆者が体験・調査した内容も交えて書いていきます。
Twitter Blueとは
Twitter Blue(ツイッター ブルー)とは、一言で言うとTwitterのサブスクです。
サブスク(サブスクリプション)というのは一定の金額を支払うことで一定期間特定のサービスを受けることができるというものです。
Twitterはもともと無料で利用できるサービスであり、今後も無料で使い続けることができますが、Twitter Blueに加入することでプラスアルファのメリットを受けることができます。
利用条件
Twitter Blueが利用できる国は現在拡大中で、日本はちょうど利用可能になった所です(2023/01/11開始)。
Twitter Blueはアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、日本のウェブサイトとiOSで利用登録ができ、今後提供地域を拡大していく予定です。一部のプラットフォームで利用できない機能がございます。
Twitter Blueについて – Twitterヘルプセンター
また、作成したばかりのアカウントでは利用できません。
新規に開設されたTwitterアカウントは、作成から90日後から利用登録できます。
Twitter Blueについて – Twitterヘルプセンター
加えて利用登録を行うには電話番号による認証が必要です。
Twitter Blueのすべてのサブスクライバー様は、ご登録の一環として電話番号の認証を受ける必要があります。
Twitter Blueについて – Twitterヘルプセンター
料金
Twitter Blueの利用料(月額)はこのようになっています。
国 | iOS | Webサイト |
---|---|---|
アメリカ | 11.00米ドル | 8.00米ドル |
日本 | 1,380円 | 980円 |
iOS(iPhoneやiPad)とWebサイトで金額が分かれていますが、これはTwitterを利用する端末ではなくどこから利用登録するかによって料金が変わることを意味します。
例えばiPhoneでTwitterを利用している人は、Twitterアプリから利用登録すると1380円かかりますが、iPhone内のブラウザから利用登録すれば980円となります。
加入したTwitter Blueはユーザーが中止手続きを取るまで、毎月自動更新されます。
Twitte Blueのメリット
Twitter Blueに加入することでどんなメリットがあるのでしょうか?
大きく分けると次の2つになります。
- 色んな機能が使えるようになる
- アカウントに青いチェックマークが付く
使えるようになる機能を分けると次の2つになります。
- Twitter Blue本来の機能
- Twitter Blueラボの機能
Twitter Blue加入時の画面はこのようになっていました。中には「近日公開」でまだ有効になっていない機能もあるので注意が必要です。
Twitter Blue本来の機能
Twitter Blue本来の機能とTwitter Blueラボの機能とでは、はっきり分けづらいものもありますが、一旦Twitter Blueラボのページに書かれてない機能をTwitter Blue本来の機能として紹介します。
ブックマークフォルダ
通常Twitterのブックマークには「ブックマーク」という一箇所しか無いですが、Twitter Blueに加入すると、ブックマーク内にフォルダを作って分類ができるようになります。
「すべてのブックマーク」では全てのブックマークが表示できるので、フォルダに入れるというより、ブックマークにタグを付けるという方が理解しやすいかもしれません。
表示される広告が減る
表示される広告が50%減少します。
(近日公開の機能です)
カスタムアプリアイコン
スマホのTwitterアイコンを別のデザイン(色)に変更することができます。
試しに変更してみましたが、TwitterアプリでTwitter Blue非加入のアカウントと切り替えながら使っていたせいか、「鳥さんは飛んで行ってしまったようです。新しい機能にご期待ください。」と表示されてアイコンが元に戻ってしまい、個人的にはあまり使えないなという印象です。
テーマ
スマホのTwitterアプリの配色を変更できます。
カスタムナビゲーション
ナビゲーションバーに表示するアイコンをカスタマイズできます。2つ~6つの範囲でアイコンを選択できます。
現在アイコンは4つしかないので、4つから減らすことしかできないのであまり意味がありませんでした。アイコンの数が増えれば役に立ちそうです。
話題の記事
自分がフォロー中のアカウントや、フォロワーの間で多く共有されている記事を一覧で見ることができます。
リーダー
ツイートのスレッド(1つのツイートに続きのツイートが連なっているもの)を見やすく表示できます。
このようにツイートの内容だけを並べた表示になります。
また、リーダーでは文字のサイズを変更することができます(上記画像では文字サイズをSmallに小さくしてある状態です)。
ツイートの取り消し
ツイートの送信ボタンを押した後に時間の猶予(デフォルトでは20秒)が設けられ、実際にツイートが反映される前に取り消すことができます。
この機能はTwitter Blueに加入するとデフォルトでONになっているので「元からツイートする前にしっかり内容を確認してからツイートしているので、ツイートはすぐに反映してほしい」という人などは、
[設定] > [Twitter Blue] > [いち早く利用する] > [ツイートの取り消し] から機能をOFFにすることができます。
会話での優先順位付け
ツイートの会話においてTwitter Blue加入者の返信が優先的に表示されるようになります。
(近日公開の機能です)
長尺の動画のアップロード
ファイルサイズが2GBまでの動画(1080p)をアップロードできます(ウェブのみ)。
Twitter Blueラボの機能
Twitter Blueラボでは、Twitterの新しい機能を一般公開する前に、一部のアカウントで有効にしてテストを行っています。
Twitter Blueに加入することで、このラボの機能を使えるようになります。
ラボの機能は、将来的に削除されたり一般公開されて全ユーザーが使えるようになったりする可能性があるということになります。
ツイート編集
ツイート編集は元のツイートが送信されてから30分間、最大5回の変更を行うことができる機能です。
編集ではテキストの修正やタグ付け、添付したメディアの並べ替えなどができます。
編集が加えられたツイートは他の人が見ても「編集済み」と分かる表示となり、編集履歴も見ることができます。
現時点では、ツイートした端末で編集を行う事が推奨されていたり、編集できないツイート(スレッド・返信・固定ツイートなど)があるなどの制限があります。
長尺の動画のアップロード
10分までの動画をアップロードしてツイートできます(端末問わず)。
また、動画を1080pでアップロードできます(mobile.twitter.comは不可)。
※Twitter Blueに加入すると更に2GBまでの動画をアップできるようになるということになります(前述)。
NFTプロフィール画像
Twitterプロフィールをカスタマイズするさまざまな方法の1つに、NFTのオプションがあります。あなたが所有するNFTを、六角形の形状をしたプロフィール画像としてTwitterアカウントに表示させ、アピールすることができます。
NFTのプロフィール画像を設定することで、他のユーザーはあなたのTwitterアカウントと、設定に使用したウォレットの公開暗号ウォレットアドレスを関連付けることができます。つまり、こうした情報すべてが公開ブロックチェーン上で参照できるようになるため、あなたのTwitterアカウントは、あなたの暗号ウォレットの現在および過去の取り引きや保有資産と関連付けらることになります。
Twitter Blueラボ – Twitterヘルプセンター
[スペース]タブ
Twitterでは、オーディオコンテンツに簡単にアクセスできる「スペース」の新しいインターフェイスをテストしています。新しい [スペース] タブでは、ポッドキャスト、テーマ別のオーディオステーション、録音されたスペース、ライブ放送のスペースを見つけることができます。
この機能テストは、アプリ内の言語の設定で表示言語を英語にする必要があります。現在は、iOSおよびAndroid端末を使用しているTwitter Blueの利用者のみが利用でき、世界中で一定数の利用者に限られています。
Twitter Blueラボ – Twitterヘルプセンター
青いチェックマーク(認証バッジ)
Twitter Blueができたことで、Twitterの青いチェックマークの意味は今までのものから変わっていきます。
これまで
これまでは、アカウントからの申請に応じる形で、信頼でき著名でアクティブなアカウントをTwitterが個別に審査・認証し、青いチェックマークを付けていました。
従来の認証ポリシー – Twitterヘルプセンター によると、2022年11月9日以降、これまでの認証バッジの申請は受け付けなくなっているようです。
ただし、以前この方法で認証バッジを取得したアカウントは基本的にはそのまま付け続けることになると思います。
これから
Twitter Blueが生まれてからはTwitter Blue加入中のアカウントに青いチェックマークが付くようになりました。
ただし、青いチェックマークを獲得したり維持するには下記のような条件が必要です。
- 情報に不備がないこと: 対象のアカウントには表示名とプロフィール画像が設定されている必要があります。
- アクティブに利用されていること: Twitter Blueにサブスクライブするには、対象のアカウントが過去30日間にわたってアクティブである必要があります。
- セキュリティが確保されていること: 対象のアカウントは、作成後90日以上が経過していて、登録されている電話番号が認証済みである必要があります。
青いチェックマークを失う可能性
チェックマークはTwitterによって予告なく剥奪される場合があります。
プロフィール画像、表示名、またはユーザー名(@から始まる名前)が変更されると、対象のアカウントが引き続きTwitterの要件を満たしていることが確認されるまで、青いチェックマークは一時的に表示されなくなります。なお、この審査期間中にプロフィール画像、表示名、またはユーザー名をさらに変更することは禁じられています。
Twitter BlueにサブスクライブしたアカウントをTwitterが審査し、すべての要件を引き続き満たしていることが確認されると、チェックマークが再度表示されます。
Twitterルールへの違反の度合いが深刻であったり、違反行為が繰り返されたりした場合にも、当該アカウントの青いチェックマークを剥奪することがあります。
Twitterで青いチェックマークを獲得する方法 – Twitterヘルプセンター
つまりはTwitterはアカウントに対して「信頼できる」と認めてチェックマークを与えているので、その後でユーザー名などが変わると「信頼できない」状態になっている可能性があり、一旦チェックマークを剥奪して、審査をやり直すということですね。
最後に
今回Twitter Blueに加入してみて、普通に使うし普通に便利だと思ったのはブックマークのフォルダ分け機能です。
そしてツイートの編集機能。ツイートにいいねやリツイートをされた後にツイートの修正や追記をしたい事は多々あるので、そんな時に別のツイートをやり直さなくていいのはとても便利です。
ただ、ツイート編集は現在Twitter Blueラボの機能であり、他のSNSでは標準機能として存在する機能でもあるので、近い将来には全てのTwitterユーザーに開放される機能になるのではないかという気もします。もしそうなったらTwitter Blueのメリットは薄れるのですが、いち早く便利な機能が使えるという意味ではTwitter Blueのメリットはあります。
今後もまた新たな機能がTwitter Blueラボに追加された時はTwitter Blueに加入しているといち早く試すことができるというのは少し楽しみな点です。
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