クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)で今強いカード・強いデッキを調べるシリーズ。今回は3/6(月)にシーズンを終える2023年2月シーズンの情報です。
目次
調査方法
調査方法は従来どおりクラロワAPIを使用して独自にデータを調査しました。
グローバルランキングのTop1000のプレイヤーの使用デッキを調べ、マルチ(伝説の道)で使用され勝利したデッキの中から最多レーティングを獲得したデッキを1プレイヤー1デッキ採用しています。
比較データ
カードやデッキの使用率や人気順は、前回調査時のデータ(約1ヶ月前)と比較しています。
今回の調査データ
【調査日】3/1(水)(2月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】2/7(火)(バランス調整)以降
比較データ
【調査日】2/4(土)(1月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】1/2(月)(1月シーズン開始)以降
比較データは前回の下記記事で取り上げたものと同じです。
最近のバランス調整・環境変化
今シーズン(2月シーズン)の頭には定例のバランス調整が行われました。その調整内容は下記の通りです。
モンク
攻撃速度: 0.9秒 → 0.8秒 (DPS 12.5%Up)
ロケット砲士
初撃速度: 1.0秒 → 0.6秒 (-0.4秒)
アーチャー
攻撃速度: 1.1秒 → 0.9秒 (DPS 22.2%Up)
ゴブジャイアント
背中の槍ゴブリンの攻撃速度: 1.7秒 → 1.5秒 (DPS 13.3%Up)
ナイト
HP: 1715 → 1766 (+3%)
ロケット
タワーダメージ: 446 → 371 (-17%)
フェニックス(復活後)
ダメージとHPが復活前の80%に減少し、見た目も一回り小さく
ローリングウッド
ノックバック: 1タイル → 0.7タイル
アーチャークイーン
初撃速度:0.1秒 → 0.3秒 (+0.2秒)
※ステータスは大会レベル(レベル11)での数字です。
※DPS: Damage per second。1秒間に与えるダメージ
バランス調整についての詳細は下記記事をご参照ください。
つまり、今回の比較はこのバランス調整の前後の環境を比較することになります。
カード
カテゴリ別にカードの使用率を見ていきます。
数字(%)は調べたデッキのうち、そのカードが入ったデッキの割合を表しています。
カードの使用率の平均は約7.3%(1デッキ8カード÷カード109種類)です。全てのカードがこの数字に近づくことが理想の1つです。
主軸
相手タワーへのダメージ源となるカードは主軸カードやキーカードなどと呼ばれます。
主軸カードにコスト7以上のカードを含めたカードの使用率一覧は下記のようになります。
黒字の%が今回調査した使用率です。その下の緑や赤の%が前回(先月)からの変動です。
使用率トップのディガーは更に使用率を伸ばして4人に1人以上が使われるようになりました。
ウォールブレイカーやエレクトロジャイアントが使用率を上げ、使用率上位に登りました。メガナイトや強化を受けたゴブジャイアントの使用率も上がっています。
一方、使用率が下がったものとしては、ロイヤルジャイアント、スケルトンラッシュ、ゴブリンバレルなどが目立ちます。
呪文
続いて呪文カードです。
ノックバックが弱くなる弱体化を受けたローリングウッドは大きく使用率を落としましたが、それでもまだ3人に1人は使っています。
タワーダメージが減少する弱体化を受けたロケットの使用率も落ちました。
矢の雨の使用率が大きく上がったのは、小型呪文の枠でウッドの代わりになったという理由もあるでしょうが、現在強いアーチャーを処理しやすいという側面も大きいと思われます。
建物
続いて建物カードです。
ボムタワーの使用率が上がり、墓石や大砲の使用率が下がりました。
ボムタワーはディガーWB(ウォールブレイカー)やディガポイ(ディガー+ポイズン)のデッキに多く採用されているようです。
チャンピオン
チャンピオンに注目してみましょう。
チャンピオンは1デッキに最大1体しか入れることができないので、デッキがチャンピオンを含まない割合も分かります。
前回チャンピオンの一番人気だったアーチャークイーンは初撃速度が遅くなる弱体化を受け、大きく使用率を落としました。
モンクは攻撃速度が上がる強化を受けましたが使用率はそこまで伸びていません。やはりコストが5(昨年12月のバランス調整で4から増加)というのは重いということでしょう。
ということで、チャンピオンのライバルが減った中で、現在のトップはゴールドナイトとなりました。
ゴルナイについては現在の「ダッシュ連鎖の仕組み」(*)に不満を持つプレイヤーも多く、近いうちに何かしらの調整が行われるかも知れませんね。
(*)昨年の11月にダッシュの仕組みが変更になって現在に至っています(参考ツイート)
ユニット
下記が全ユニットの使用率です。
以前はたまに見る程度だったアーチャーが38.2%と大躍進です。攻撃速度0.2秒Up(=DPS22.2%Up)は彼女たちにパワーを与えすぎてしまったようです。
復活後の形態が弱体化されたフェニックスですが、ほとんど使用率は落ちていないという結果となりました。
使用率増加が大きいカード
ここからは全カードの中で使用率の変動が大きかったものを見てみましょう。
下記が使用率の増加が大きかったカードです。
ゴブジャイアントとセットで使われることも多いスパーキーの使用率が伸びています。
HPが増えたナイトや初撃速度が早くなったロケット砲士もここで見ることができます。
使用率減少が大きいカード
下記が使用率の減少が大きかったカードです。
エレクトロスピリットやロイヤルゴースト、バルキリーなどの使用率減少はちょっと意外でした。
エレスピは前回はロイジャイデッキやアチャクイクロス(巨大クロスボウ+アーチャークイーン)に多く入っていましたがそれが減った影響でしょう。ゴーストもロイジャイデッキに多く採用されていました。バルキリーはナイト強化のあおりを受けた面があると思います。
デッキ
各デッキについて独自のポイント(*)を計算し、その高い順から50デッキ掲載します。
(*)独自のポイントは使用人数が多いほど、またそれぞれのプレイヤーがそのデッキを使用したバトル到達したレーティングが高いほど多くなるように計算しています。
今回からTrophies(Rank)とNumの項目を増やしました。前者がそのデッキで到達した最多トロフィーと順位の目安で、後者がそのデッキの使用人数です。
1~10位
Rank(順位)とPoint(デッキポイント)には前回からの比較を載せています。▲▲は前回は(マルチのTop1000では)使用するプレイヤーがいなかった事を意味します。
1位はエレクトロジャイアント(エレジャイ)デッキ。以降、迫撃ディガポイ、ディガポイ、高回転クロス、ジャイPP、ディガーWBと続きます。
Top10の中で8デッキにアーチャーが入っており、これが初登場のデッキ(前回はTop1000では使われなかったデッキ)が多い理由です。
全体的に使用率が落ちたロイヤルジャイアント(ロイジャイ)デッキですが、その中での一番人気がチャンピオン内では使用率の低いモンク入りというのが興味深いです。
11~20位
11位がロイヤルホグ入りデッキの最上位、15位がゴーレムデッキの最上位です。
ここには三銃士デッキが2つ入っています。17位のデッキは漁師トリトン入りが特徴的です。
20位の2.6ホグがホグライダーデッキの最上位です。
21~30位
27位がエアバルーン入りデッキの最上位、29位がラヴァハウンドデッキの最上位です。
31~40位
ゴブジャイアントとスパーキーは前回は両方とも50位以内に入りませんでしたが、今回39位に入りました。
ゴブスパデッキは今回はこの形以外にも色んな形が使われており、3人使用で39位という数字以上に流行っていると言えます。数えると31人のプレイヤーが25種類のゴブスパデッキを使っていました。
41~50位
最後に
次の定例のバランス調整は4月頭に実施されると思われますが、極端に強すぎるカードはそれまでに緊急的に調整される可能性もあります。
今回のデータを見ると、アーチャーやフェニックスなどはそれに該当する可能性があるのかな?という気もします。先日Twitterで取ったアンケートでは半数がアーチャーはすぐに弱体化すべきと答えました。
3月シーズンの第一週と第二週にはクラロワリーグが本格的に始まるので、なるべく極端に強いカードの無いバランスの取れた環境でクラロワリーグが行われるといいなと思います。
以上です!よきクラロワライフを!
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