クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)で今強いカード・強いデッキを調べるシリーズ。今回は2023年8月シーズンの情報です。
目次
調査方法
調査方法は従来どおりクラロワAPIを使用して独自にデータを調査しました。
マルチ(伝説の道)のグローバルランキングのTop1000のプレイヤーの使用デッキを調べ、マルチで使用され勝利したデッキの中から最多レーティングを獲得したデッキを1プレイヤー1デッキ採用しています。
比較データ
カードやデッキの使用率や人気順は、前回調査時のデータ(約1ヶ月前)と比較しています。
今回の調査データ
【調査日】8/30(水)(8月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】8/24(木)(臨時バランス調整)以降
比較データ
【調査日】8/6(日)(7月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】7/3(月)(シーズン開始)以降
比較データは前回の下記記事で取り上げたものと同じです。
最近のバランス調整・環境変化
前回調査時以降の環境の変化を見てみましょう。
まず、8月シーズンの頭(8/7)に、ナイトの限界突破が解放されました。
そして8/8(火)に定期のバランス調整が実施されました。
また、8/24(木)には臨時のバランス調整が行われました。調整内容は以下の通りです。
■限界突破ナイト
盾でのダメージ軽減:80% → 60%
■限界突破バーバリアン
攻撃速度ブースト:150% → 135%
つまり今回の調査はこの限界突破ナイトと限界突破バーバリアンが弱体化された後の環境を表したものとなります。
カード
カテゴリ別にカードの使用率を見ていきます。
カードの使用率の平均は約7.3%(1デッキ8カード÷カード109種類)です。全てのカードがこの数字に近づくことがバランスの取れた環境という理想の1つです。
一覧の見方
6月に実施されたアップデートで限界突破(進化)カードが実装されたため、カードの一覧が少し複雑になっています。
まずは基本。上の方の数字はそのカードの使用率。つまりは調査したデッキのうち、そのカードが入ったデッキの割合です。
最下段の+(プラス)や-(マイナス)が付いた数字は前回の調査時からの使用率の変化です。
限界突破が解放されているカードの場合(上記画像ではロケット砲士)は限界突破前と限界突破後のカードが別々に表示されます。
限界突破後の方には限界突破後の使用率が表示されます。
限界突破前の方には限界突破前の使用率(黒字)に加え、限界突破の前と後を合計した使用率(青字)も表示されます。この場合の使用率変化は合計使用率の前回からの変化となります。
つまり、この例では「ロケット砲士」というカードを限界突破のあり無し関係なしに見ると、使用率は31.3%であり前回から4.9%増えたという意味になります。
主軸
相手タワーへのダメージ源となったりデッキの軸を決めるようなカードは主軸カードやキーカードなどと呼ばれます。
主軸カードと主軸に準ずるカードを合わせたカードの使用率一覧は下記のようになります。
カードの並び順は使用率の高い順です。合計使用率がある場合はそれが使用されます。
バランス調整で強化されたゴブジャイアントと、一緒に使われることの多いスパーキーの使用率が上がりました。
同じく強化された攻城バーバリアンの伸びは少しに留まりました。
バランス調整で弱体化された限界突破ロイヤルジャイアントの使用率は大きく落ちました。同じく弱体化された限界突破ロケット砲士と組み合わされることが多かったホグライダーの使用率も落ちました。
呪文
続いて呪文カードです。
矢の雨やファイアボールは使用率が高かった限界突破ロケット砲士の対策で採用されることが多かった印象ですが、今回使用率を下げました。
アースクエイクやローリングウッドはホグライダーデッキに入ることが多かった呪文です。
使用率が上がったザップはゴブジャイスパーキーデッキに入ることが多い呪文ですね。
建物
続いて建物カードです。
エリクサーポンプの使用率アップが目立ちます。これはアースクエイクの使用率が下がった影響かもしれません。
バランス調整で強化されたテスラの使用率も上がっています。
一般ユニット
下記が主軸カードを除いたユニットの使用率一覧です。
限界突破カード
限界突破カードは現在1デッキに最大1体しか入れることができないので、デッキが限界突破カードを含まない割合も分かります。
紫色の数字は「限界突破」が使用された割合。黒の数字は「未限界突破」が使用された割合。青の数字はその合計。プラスマイナスの数字は前回からの合計の変化です。
今月限界突破が解放されたナイトが断トツの1位となり、弱体化されたロケット砲士やロイヤルジャイアントは3%台になるまで使用率を落としました。
限界突破採用率の2位はバーバリアンで、ナイトと足すと83.5%と、大多数を占める結果となりました。この2つは臨時バランス調整で弱体化されたものの、まだまだ強いと言えそうです。
チャンピオン
チャンピオンは1デッキに最大1体しか入れることができないので、デッキがチャンピオンを含まない割合も分かります。
前シーズンはホグライダーデッキに入ることが多かったマイティーディガーも使用率を下げ、全てのチャンピオンの使用率が1ケタになりました。
チャンピオンが入らない割合が86.8%というのは過去最大なのではないでしょうか?
使用率増加が大きいカード
ここからは全カードの中で使用率の変動が大きかったものを見てみましょう。
下記が使用率の増加が大きかったカードです。
ここまで見たカード以外で言うと、マジックアーチャーの使用率が伸びました。マジアチャはディガーWBデッキや神器系のデッキに入ることが多いカードです。
槍ゴブリンもディガーWBデッキに入ることが多くなったいます。
使用率減少が大きいカード
下記が使用率の減少が大きかったカードです。
ホグライダーデッキなどに入ることが多かったゴブリンやアイススピリット、ロイヤルジャイアントデッキに入ることが多い漁師トリトンやロイヤルゴーストの使用率が落ちました。
デッキ
各デッキについてデッキポイントという独自のポイントを計算し、その高い順から50デッキ掲載します。
【表記について】
- Rating(Rank): そのデッキで到達した最大レーティングとその時の順位の目安
- Num: そのデッキを使用するプレイヤー数
- DP: デッキポイント。そのデッキの使用人数が多いほど、またプレイヤーがそのデッキで到達した順位が高いほど多い数値となります。
- ▲と▼: 前回からの変化。▲▲は前回はTop1000のプレイヤーでは使用が無かったデッキを意味します。
限界突破可能カードに関しては、限界突破しているカードとしていないカードは別ものとしてデッキを集計しています。
1~10位
11~20位
21~30位
31~40位
41~50位
最後に
今月限界突破が解放されたナイトが入ったデッキが多く、使われるデッキの多くが「限界突破ナイト入り」に塗り替わった印象です。
弱体化したばかりの限界突破ナイトなのでこれ以上追加の弱体化は行われず9月いっぱいまでこの限界突破ナイトフィーバーが続く可能性もあります(10月には定期バランス調整が実施される)。
もしくは、9月に新たに限界突破が解放される見習い親衛隊が環境を席巻することもあり得るのでしょうか?
以上です!よきクラロワライフを!
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