クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)の9月シーズンはChess.comとのコラボレーションが目玉となっています。クラッシュ・オブ・クラン(クラクラ)の9月シーズンも同じです。
これを機にチェスを少し覚えてみようかな?と思い、色々と調べてみました。本記事はその備忘録です。
目次
はじめに
本記事で書くことはチェスの基礎中の基礎のみにとどまります。
筆者は将棋のルールは知っているため、所々将棋との比較で記述する箇所があります。
筆者はチェス初心者なので理解が間違っていたり説明の正確性に欠ける箇所があるかもしれませんがご容赦ください。
チェスとは
チェスは2人で行うボードゲームです。ボードと駒を使用します。
将棋と同じく古代インドのチャトランガにルーツを持つと言われています。
将棋との比較
将棋と同じ点
- 交互に駒を動かす
- 相手の駒を取り合う
- 相手の王様を取った(*)方が勝ち
(*)正確には取れることが確定した状態になることであり、これをチェックメイトと言う
将棋と異なる点
将棋 | チェス | |
---|---|---|
ボード | 9マス×9マス | 8マス×8マス |
駒 | 8種類 | 6種類 |
取った駒の再利用 | あり | なし |
将棋を知ってる人なら、この段階でチェスに対するだいたいの印象はつかめたんじゃないかと思います。
駒と動かし方 1
ここでは駒の見た目や動かし方を見てみましょう。
ルーク
ルーク(Rook)は塔・城・戦車というような意味です。
見た目は塔のように見えます。
ルークは上下左右に直線的に動く駒です。将棋の飛車と同じです。
ビショップ
ビショップ(Bishop)はキリスト教の聖職者である司教・僧侶・僧正という意味です。
見た目は司教の帽子(ミトラ)とも、駒のルーツである象とも言われます。
ビショップは斜め45度に直線的に動く駒です。将棋の角行と同じです。
クイーン
クイーン(Queen)は王妃・女王という意味です。
クイーンはルークとビショップを合わせたような8方向の移動が可能な最強の駒です。
見た目
トゲトゲのある王冠がチェスにおいてクイーンを表します。
直線的な動きについて
ここで紹介したのは直線的な動きをする駒です。
直線上のマスなら一気に遠くに移動することが可能ですが、途中に駒がある時はそれを飛び越えることはできません。
直線上に味方の駒がある場合はその手前までしか動けません。
直線上に敵の駒がある場合はそのマスに移動しその駒を取ることができます。
駒と動かし方 2
キング
キング(King)は王様です。
キングは周囲の8マスに移動できます。
キングが相手に取られることが確定するとそのゲームは負けとなります(チェックメイト)。
見た目
モコッとして上部に十字架がある王冠がチェスにおいてキングを表します。
ナイト
ナイト(Knight)は騎士という意味です。
見た目は騎士が乗る馬です。
ナイトは8方向に桂馬飛び(1×2の距離にあるマスに移動)することができます。
ポーン
ポーン(Pawn)は歩兵という意味です。
ポーンの動き方は少しややこしいです。
1マス前に進めるのは、そのマスに他の駒が無い場合のみです。
1マス斜め前に進めるのは、そのマスに相手の駒がありその駒を取る場合のみです。
また初期位置からは一気に2マス前にも進むことができます(そのマスに他の駒が無い場合のみ)。
初期位置
ゲームは上記画像の駒の位置から始めます。
手前側が先手(白)で明色の駒を使用します。向かい側が後手(黒)で暗色の駒を使用します。
キングとクイーンが中央に配置され、ルークとビショップ(将棋で言う飛車と角行)はお互い2つずつ持っていることになります。
記号と数字はマスの位置を示す際に使われます。例えば先手のナイトは最初は「b1」と「g1」に配置されています。
オープニング(定跡)と棋譜
ゲーム開始からの一連の駒の動きをオープニングと言います。将棋でも定跡と言われるものがありますね。
オープニングはたくさんの種類がありますが、一例を紹介します。
上記画像はイタリアンゲームと呼ばれるオープニングで、棋譜(手順)に表すと、
「1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4」となります。
棋譜は「何の駒をどこに動かしたか」という指し手(move)が並んだものです。
上記の棋譜を言葉で表すとこのようになります。
先手(白) | 後手(黒) |
---|---|
ポーンをe4へ | ポーンをe5へ |
ナイトをf3へ | ナイトをc6へ |
ビショップをc4へ |
棋譜では駒のことをアルファベット1文字で表現します。
- キング → K
- クイーン → Q
- ルーク → R
- ビショップ → B
- ナイト → N
- ポーン → P
ただし棋譜ではポーン(P)は省略して書かれません。
キングズ・ギャンビット
クラロワの9月シーズンのシーズン名は「キングズ・ギャンビット」(King’s Gambit)ですがこれもオープニングの一種です。
棋譜(手順):1.e4 e5 2.f4
黒(後手)は次にf4のポーンを取ることができます。
白(先手)からするとこのように駒(ポーン)を犠牲にすることで、それ以降陣形などの有利を取るという狙いがあります。このようなやり方をギャンビットと言うらしいです。
勝つための方針
チェスに勝つためにどういう点を心がけると良いでしょうか?
相手の強い駒を取る
駒は言わば戦力です。相手の駒を取ることは相手の戦力を削ぐことです。
ここで言う戦力は駒の数だけではなく駒の価値も含みます。駒の価値は一般的に次のように考えられているようです。
- クイーン → 9点
- ルーク → 5点
- ビショップ → 3点
- ナイト → 3点
- ポーン → 1点
例えば、「ポーンを取られる代わりにナイトを取った」場合、戦力上2点有利になります。
駒の動きを良くする
上で紹介した2つのオープニングは両方とも「1.e4 e5」という中央付近のポーンを前に進める手順から始まりました。
この事でお互いのビショップの動ける範囲は一気に広がりました。
オープニングは言わば良い手の応酬ですが、初手がf4なのは、中央付近を開けて駒の動きを良くすることが理由の一つではないかと思います。
Chess.com
今回のClashとのコラボはチェスとではなく、Chess.comとのコラボです。
クラロワ(Clash Roayle)とクラクラ(Clash of Clans)は合わせてClashと呼ばれることがあります
Chess.comとはインターネット上で他のプレイヤーやコンピュータと対戦できる、世界最大級のボードゲームWebサイトです。
基本無料で利用でき、便利だったり高度な機能は有料で利用できるようです。
コラボ内容
When Two Worlds Collide: Clash Joins Chess.com For Month Of Strategy Battles – Chess.com
この記事に書かれたコラボ内容は下記の通りです。
- Chess.comで対戦できる新しいClashボット
- Spell Chessと呼ばれる、Clashからインスピレーションを得た魔法のような新しいチェスのバリエーション
- Chess Clashと呼ばれる16プレイヤーのクリエイターイベント
- 毎週3回開催されるクラッシュ・ロワイヤル vs クラッシュ・オブ・クランアリーナ
- Clashファンが参加できる2つの新しいクラブ: あなたはバーバリアンですか、それともキングですか?
Clashボットとの対戦
コラボ内容の1つであるClashボットとの対戦に注目してみたいと思います。
ボット(bot)というのは要するに対戦相手となるコンピューター(CPU・AI)の種類のことです。
Clashボットの種類
今回9月の期間限定で9人のClashボットが追加されました。強さの順に並んでいるので、初心者の人はまずバーバリアンと戦ってみましょう。
特別なボードと駒
通常このようなボードと駒ですが…
Clashボットを対戦相手に選ぶとこのように変化します。
駒のデザインがClashの世界のキャラクターになっているのが面白いですね!
- キング → クラロワのキング? クラクラのバーバリアンキング?
- クイーン → アーチャークイーン
- ルーク → ゴーレム
- ビショップ → ウィザード
- ナイト → ホグライダーのホグ?
- ポーン → ゴブリン
最後に
クラロワやクラクラはこれまでコラボというのがめったにありません。今回はせっかくのコラボなのでコラボ相手のことを知るとより楽しめるのではないかと思い、この記事を書きました。
バーバリアン相手ならなんとか勝てるようになりそうかな?という風に思いました。
参考サイト
本記事を書くにあたって参考にしたサイトです。
より詳しくより深くチェスのことを知りたい場合は参考にしてください。
以上です!よきクラロワライフを!
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