クラロワ(クラッシュ・ロワイヤル)でカードのバランス調整が行われます。
本記事ではこのバランス調整の内容について詳しく見ていきたいと思います。
目次
情報源・クリエイター発表
Supercellクリエイター
12/4(土)19:00に各Supercellクリエイターによってバランス調整内容が情報解禁されました。
RoyaleAPI (クリエイターコード: royaleapi)
きーる(クリエイターコード: kir)
kabutom(クリエイターコード: kabutom)
けんつめし(クリエイターコード: kent)
マザネク超弱体化!枯渇超強化!小屋弱体化決定!世界一わかりやすいバランス調整徹底解説。
ライキジョーンズ(クリエイターコード: raiki)
最新のバランス調整が最高すぎる。害悪カードが弱くなって枯渇が超絶強化されます。
公式ブログ
公式ブログ(およびゲーム内クラロワニュース)で公開されている情報です。
【日本語版】2021年12月のバランス調整
本記事ではこれらの情報やそれをもとに自分で調べた内容についてまとめてみたいと思います。
どういうカードが調整されるのか?
バランス調整の対象になるカードは、現環境で使用率が高すぎたり(強すぎたり)、低すぎたり(弱すぎたり)するカードがメインになると思います。
本記事には、11月終盤に書いた下記記事のカード使用率も併せて記載したいと思います。
実施日
バランス調整は12/7(火)、新シーズンが始まった翌日に行われると発表されています。
呪文ダメージ図
各カードとのマッチアップ(呪文で倒せるか倒せないか)を見やすくするために呪文ダメージ図を作りましたので掲載しておきます。
強化
今回バランス調整されたそれぞれのカードについて見ていきます。強化・弱体化・リワーク(カード特性の作り替え)の順に見ていきます。
(※)ダメージやHPといったカードのステータスは大会レベル(チャレンジレベル)であるレベル11のものを記します。
執行人ファルチェ
- HP(Hitpoints)1216 → 1280 (+5%)
【使用率】2.4% (*)
(*) 全106枚のカードの使用率の平均値は7.5%
フードをかぶった料理愛好家は常に扱いにくい場所におり、注意が必要でした。 この小さなHP強化により、彼はアリーナでより効率的になることができます。
公式ブログ(英語)より翻訳
ライトニング+雪玉(orザップ)で倒せなくなったぐらいのHP増加です。
吹き矢ゴブリン
- ダメージ(Damage)120 → 131 (+9%)
【使用率】1.7%
この大幅な強化は多くの相互作用を変えるものではありませんが、スピーディーな小さな男は、ホグライダーやジャイアントのような多くのヒットポイントを持つターゲットに対してより役立ちます。
公式ブログ(英語)より翻訳
攻撃速度が0.7秒と早い吹き矢ゴブリン。DPS(1秒あたりのダメージ)は次のように変わります。
【調整前】120 / 0.7秒 = 171dps
【調整後】131 / 0.7秒 = 187dps
攻城バーバリアン
- 突撃ダメージ(Charge Damage)530 → 572 (+8%)
【使用率】5.0%
この小さな強化で、攻城バーバリアンを再び有効性のあるものにし、勝利条件の選択肢と可能性を開きたいと思います。
公式ブログ(英語)より翻訳
今までは突撃状態でない時のダメージ(265)の倍でしたが、その法則は崩れることになります。
ペッカ攻城デッキは現在も人気のデッキですが、それ以外のデッキでは攻城バーバリアンはほぼ見ることはできません。
調整後に別のデッキで使われるようになったりするのでしょうか?
アイスウィザード
- 召喚時効果(Spawn Effect)の追加
・ダメージ(Spawn Damage):少し
・スローダウン効果
【使用率】2.1%
アイスウィザードは彼の最後の弱体化以来少し弱くなっています。 この新しい召喚時効果により、彼はより攻撃的でウルトラレアカードに値するようになります。
公式ブログ(英語)より翻訳
アイスウィザードは6月にHPが590から570に減る下方修正を受け、ファイアボールで倒されるようになりました。
今回追加される召喚時効果というのは、エレクトロウィザードのように出したユニットの周りに発生する効果です。この時の効果は、ダメージはスケルトンやコウモリを倒すぐらいで、アイスゴーレムの死亡時の効果と同じようなものを考えればいいようです。
アウトロー(ガール)
アウトローガールについての調整です。
- 攻撃速度(Hit Speed)1.1秒 → 1.0秒 (+9%)
【使用率】1.9%
アウトローの使用率は長い間非常に低いものでした。 ガールのこの小さな強化は、彼女たちを再び注目させることができるでしょう。
公式ブログ(英語)より翻訳
アウトローは現環境では、ほぼゴブリンバレルが入ったデッキ(通称、枯渇デッキ)での採用となっています。
弱体化
ファイアスピリット
- ジャンプ範囲(Jump Range):2.5マス → 2マス
【使用率】6.9%
この変更は、一部の遠隔ユニットが攻撃を受けることなくファイアスピリットに対処するのに役立つはずです。
公式ブログ(英語)より翻訳
ジャンプ範囲というのは相手に飛びかかる射程の長さみたいなものです。
6月に行われたバランス調整の中でファイアスピリットのリワークが行われましたが、その中に射程が2から2.5に伸びるという内容がありました。
今回はこの部分がもとに戻ることになります。
この調整はオーブンから出るファイアスピリットにも影響します。
ゴブリンの檻
檻(建物)の部分についての調整。
- HP(Hitpoints)964 → 742 (-23%)
【使用率】14.0%(建物の中ではトップの使用率)
ゴブリンの檻の最もクールな点は、内部のリベンジゴブリンです。これは檻が破壊されるとカウンタープッシュできるタフなユニットです。 カードの防衛部分を弱体化させながらも彼が活躍し続けるようにしたかったです。
公式ブログ(英語)より翻訳
防衛と攻撃の両方が優秀な建物ということで、防衛の部分が大きく弱体化されました。
ファイアボール(689)やポイズン(728)で檻を全壊間近にすることができるようになります。
例えばロイヤルジャイアントのダメージは一発307なので、今まで3.1発分(実際3発)受けられていたものが2.4発分になります。ホグライダー(ダメージ318)は3.0発分 (実際3発) が2.3発分に減ります。建物(檻)は時間経過でもHPが減るので実際何発耐えられるようになるかは調整後見てみないと分かりませんが。
マザーネクロマンサー
- HP(Hitpoints)653 → 532 (-18%)
【使用率】13.3%
全ての魔女の母はその年齢にもかかわらずアリーナでいまだに強いです。 この弱体化により必須のファイアボールの代わりに彼女に対抗するための選択肢が増えます(矢の雨とザップで倒せるようになります)。
公式ブログ(英語)より翻訳
体力が大きく減り、次のような呪文の組み合わせで倒せるようになりました。
- 矢の雨366 + トルネ168 = 534
- 矢の雨366 + 雪玉(or ザップ)192 = 558
- クエイク246 + ウッド290 = 536
- ウッド290 + ウッド290 = 580
9月にHPが少し(4%)減る弱体化を受けたもののまだ足りずに活躍していたユニットです。
テスラ
- 攻撃速度(Hit Speed)1.1秒 → 1.2秒 (-9%)
【使用率】12.5%(建物の中の使用率2位)
テスラは最も強力な建物の1つです! このわずかな弱体化は、長くて大きなプッシュに対して弱くなるはずです。
公式ブログ(英語)より翻訳
攻撃速度が落ちると小物への対処が鈍くなりますし、大型ユニットに対するDPS(1秒あたりのダメージ)も次のように落ちます。
【調整前】230ダメージ / 1.1秒 = 209dps
【調整後】230ダメージ / 1.2秒 = 192dps
リワーク
リワークというのは、単にステータスを上下させるという調整ではなく、カードの性質を作り変えるような変更のことを言います。
スポナー系建物
スポナーというのは、ユニットを生成する建物を意味します。今回のバランス調整はこのスポナー系建物について全般的に調整が入りました。
これは、稼働時間が減り、ユニットの生成間隔が短くなり、HPが減るというものです。
ここ数ヶ月で、スポナー(ユニットを生成する建物)が増加し、受動的なゲームプレイと苛立たしい戦いにつながっています。
それらの寿命を短くすると、ダブルエリクサー時に建物が蓄積するのを防ぐことができます。 また、ボムタワーやテスラのような純粋に防御的な建物よりも防御力が低くなります。
ポイズンはゴブリン小屋とオーブンに対しても強くなります。
公式ブログ(英語)より翻訳
オーブン
- 稼働時間(Lifetime)49秒 → 33秒
- 生成速度(Spawn Speed)7秒 → 6秒
- HP(Hitpoints)1017 → 848 (-17%)
- 破壊時生成:0体 → 1体
【使用率】2.1%
建物がダメージを受けなかった時のファイスピの生成回数は8回から7回(6回+破壊時1回)に減ると思われます。
クエイク(861)やポイズン(728)などにより壊されやすくなります。
ゴブリンの小屋
- 稼働時間(Lifetime)40秒 → 33秒
- 生成速度(Spawn Speed)4.5秒 → 4秒
- HP(Hitpoints)1017 → 848 (-17%)
【使用率】2.6%
建物がダメージを受けなかった時の槍ゴブリンの生成回数は9回から8回に減ると思われます(破壊時生成を除いた回数)。
バーバリアンの小屋
- 稼働時間(Lifetime)50秒 → 40秒
- 生成速度(Spawn Speed)12.5秒 → 10秒
- HP(Hitpoints)1378 → 1166 (-15%)
【使用率】0.3%
建物がダメージを受けなかった時のバーバリアンの生成回数は4回で調整前後で変わらないと思われます (破壊時生成を除いた回数) 。
墓石
- 稼働時間(Lifetime)40秒 → 30秒
- 生成速度(Spawn Speed)3.1秒 → 3.3秒
- 生成するスケルトン 一度に1体 → 2体
【使用率】3.3%
他のスポナー系建物とは異なり、HPは変わらず、一度に生成するスケルトンが1体から2体に増えます。
現環境では墓石はほぼラヴァデッキでのみ使われています。
11月4日 チャンピオンのバランス調整
3ヶ月に一度の定期的なバランス調整とは別に行われた調整ということで、11/4(木)に行われたチャンピオンに関するバランス調整についても、ブログに書いていなかったので書いておきます。
公式ブログの記事は次のページとなります。
⇒ 本日11/4(木)にメンテナンスを実施します
アーチャークイーン
- スキルのクールダウンタイム:11秒 → 15秒
- スキルの継続時間:3.5秒 → 3.0秒
透明化して攻撃速度があがるスキル「シャドウクローク」が強力すぎたため、弱体化されました。
スケルトンキング
- ダメージ:180 → 205 (+14%)
- ダメージ範囲:30%増加
- ノックバック耐性を付与(ただしローリングウッドの影響は受ける)
こちらは通常攻撃を強くするなどの強化です。
最後に
現在クラロワにはゴブリンドリルを含めて13種類の建物があります。今回はそのうち6つのカードに調整の手が入りました。そしてそのほとんどが防衛性能については弱体化と言えます。
個人的に小屋小屋デッキは相手にすると嫌なのでスポナー系建物が弱くなるのはうれしいのですが、建物の防衛力が全体的に弱まると、建物突進系のユニット(ジャイアントやバルーン、ホグライダーなど)が生き生きしすぎてバトルのバランスが崩れないかは少し心配です。
とは言え、マザーネクロマンサーなどのはっきり強いカードは弱くし、アウトローやアイスウィザードなど使用率が低いユニットに活躍の場を与えるバランス調整は全体的には良い調整なのではないでしょうか。
あとはチャンピオン。今回は手つかずでしたが、アーチャークイーンとゴールドナイトの強さが現在目立つので次のバランス調整では手が入るかな?という気がします。
以上です!よきクラロワライフを!
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