クラロワ(クラッシュ・ロワイヤル)で先日カードのバランス調整が行われました。
本記事ではこのバランス調整の内容について詳しく見ていきたいと思います。
目次
調整案と正式版
前々回(6月)と前回(8月)に行われたバランス調整に続き、今回も、実際の調整内容の発表の前に調整案を発表する方法が取られました。
調整案は9/22(木)にSupercellクリエイターにより発表され、コミュニティの意見を取り入れた上で、正式版は9/30(金)に発表されました。
情報源・クリエイター発表
Supercellクリエイター
RoyaleAPI (クリエイターコード: royaleapi)
Final Balance Changes – Clash Royale October 2022 (Season 40) | Blog
下記が正式版のバランス調整内容です。
画像を見てわかるように、大砲・60式ムート・迫撃砲については調整案と比べて下方の度合いが緩やかになりました。また、調整案にあったゴブリンとナイトの強化は『クライアントのアップデートが必要なインタラクションの問題があったため』今回は取りやめになりました(運営Max氏のツイート参照)。
kabutom(クリエイターコード: kabutom)
クラロワ | Update | バランス調整(Season 40)2022-10|note
きーる(クリエイターコード: kir)
けんつめし(クリエイターコード: kent)
バランス調整確定!ゴブリン3体のまま。ギャング6体、迫撃砲微弱体化などなど。
9/30。正式版の決定を受けて。
ライキジョーンズ(クリエイターコード: raiki)
強化後に絶対流行る最強デッキ見つけましたwww
10/1。正式版の決定を受けて。
公式ブログ
公式ブログ(およびゲーム内クラロワニュース)で公開されている情報です。
- 【英語版】Balance Changes October 2022
- 【日本語版】2022年10月のバランス調整
本記事ではこれらの情報やそれをもとに自分で調べた内容についてまとめてみたいと思います。本記事中の引用には公式ブログの説明を用います。
実施日
10/3(月)から10月シーズンが始まりましたが、その翌日の10/4(火)16:30ごろから開始したメンテナンスによりバランス調整が行われました(参照:公式ツイート)。
どういうカードが調整されるのか?
バランス調整の対象になるカードは、現環境で使用率が高すぎたり(強すぎたり)、低すぎたり(弱すぎたり)するカードがメインになると思います。
本記事には、先日書いた下記記事のカード使用率も併せて記載したいと思います。
緊急調整 – 巨大スケルトンと鏡の弱体化
今回の調整内容について書く前に、前回(8月)のバランス調整から今回の間に行われたイレギュラーの(緊急的な)バランス調整について書いておこうと思います。
それは9/12(月)に行われた巨大スケルトンと鏡の弱体化です。
バランス調整内容は下記のものでした。
- 巨大スケルトン:HP -5%
- 鏡:レベル加算を+2から+1へ減少
巨大スケルトンは4月のバランス調整で攻撃速度UpとHP増加の強化を受けていました。鏡もこの時のバランス調整でレベル加算が+1から+2に増える強化を受けており、今回はこの強化が巻き戻った形となりました。
8月時点の統計では巨スケの使用率が14.1%、鏡の使用率が17.7%と、強化からは少し月日が経っていたものの強さはピークを迎えていました。
この2つのカードについては、9/5に開発のDrewがプロプレイヤーに対して「世界一決定戦(9/23から開始)より前に弱体化を行うべき?」といった内容のツイートを行い、9/7に開発のRickが「プロと話し合った結果、来週中にバランス調整を行うことにしました」とツイートし、バランス調整の実施が発表されました。
強化
今回バランス調整されたそれぞれのカードについて見ていきます。強化・弱体化・リワーク(カード特性の作り替え)の順に見ていきます。
ダメージやHPといったカードのステータスは大会レベル(チャレンジレベル)であるレベル11のものを記します。
ゴブリンギャング
- 槍ゴブリンの数 2体 → 3体
【使用率】1.8%(*)
(*) 全107枚のカードの使用率の平均値は約7.5%であり、この数字が一つの目安となります。
一時はアリーナで名をはせていたゴブリンギャングでしたが、その後の弱体化もあり、しばらく鳴りを潜めていました。そこで、かつての栄光を取り戻せるよう、3体目の槍ゴブリンを5年ぶりにギャングへと復帰させます!
(公式ブログより)
今までは「ゴブリン3体+槍ゴブリン2体」が出るカードでしたが、調整後は「ゴブリン3体+槍ゴブリン3体」となります。
エリクサーゴーレム
- 攻撃速度(Hit Speed) 1.3秒 → 1.1秒 (-15%) ※全形態について
【使用率】0.6%
先日リワークが行われたエリクサーゴーレムですが、まだ若干のパワーアップが必要なようです。全3形態(エリクサーゴーレム、小型エリクサーゴーレム、エリクサースライム)の攻撃速度の上昇により、今後はタワー到達時にさらなる脅威となるでしょう。
(公式ブログより)
エリゴレは8月(前回)のバランス調整で(もっと使われるようになってほしい意図で)リワークが行われていましたが、使用率は低いままでした。今回の調整はDPS(単位時間あたりのダメージ量)として約18%Upのシンプルな強化です。
弱体化
大砲・60式ムート
- HP(Hitpoints)896 → 824 (-8%)
【使用率】19.9%
- 車輪破壊後のHP 892 → 820 (-8%)
【使用率】6.7%
コストの割に高い耐久性を誇る大砲は、現時点で最も人気のある建物の一つですが、他の防衛カードにもスポットライトを浴びせてあげる必要があります。そこで、ヒットポイントを減少させて少し強度を下げることにしました。
(公式ブログより)
ロイヤルホグ
- 初撃速度(First Hit)0.25秒 → 0.4秒
【使用率】5.8%
ホグたちが大暴れしています!この子ブタたちによるクラウンタワーへの侵攻を防ぐには、完璧な迎撃がほぼ毎回必要となり、それゆえ強力なカードとして環境を席巻していました。そこで初撃速度を減少させ、防衛ユニットやクラウンタワーがもう少し余裕をもって対処できるように調整します。
(公式ブログより)
巨大スケルトンと鏡が弱体化される前は巨スケロイホグミラーのデッキが大流行し、その影響でロイホグの使用率も上がっていました(8月の統計時点では11.3%)。ですが現在はまあまあの使用率に落ち着いてきた所だったので、今回は少し巨スケと鏡の煽りを食った感も否めません。
ロイホグの最後のバランス調整は2月に行われたダメージ3%減の弱体化です。
マイティディガー
- HP(Hitpoints)2400 → 2200 (-8%)
【使用率】9.3%
マイティディガーは、ついにアリーナでの地位を確立しました。しかし、少し強くなりすぎてしまったのも事実です。ある日、どうするものかとマイティの口ひげを切っていたところ、ヒットポイントまでをも削ぎ落とすことに成功しました。
(公式ブログより)
マイティディガーは4月シーズンの途中に2回に渡って強化が行われ、それから強いと言われるまでになってきた所でした(参照:2022年4月のバランス調整)。
迫撃砲
- HP(Hitpoints)1472 → 1369 (-7%)
【使用率】5.1%
迫撃砲は、スケルトンキングとのコンビネーションのおかげで、ここ数カ月の間にさまざまなデッキに組み込まれる強力なカードに変貌しています。今回はヒットポイントを減少させたので、活躍できる時間が短くなるとともに、破壊しやすくなるでしょう。
(公式ブログより)
リワーク
リワークというのは、単にステータスを上下させるという調整ではなく、カードの性質を作り変えるような変更のことを言います。
バーバリアンの小屋
→
- エリクサーコスト 7 → 6
- 生成速度 11秒 → 15秒
- 生成数 2体 → 3体
- 稼働時間 40秒 → 30秒
- 破壊時生成 2体 → 1体
【使用率】0.1%
もはやバーバリアンの小屋ほど、「最悪」の2文字が似合うカードもないでしょう。今は亡きヒールの呪文に匹敵するレベルです!
いわゆる小屋小屋デッキ(バーバリアンの小屋、ゴブリンの小屋、オーブン、墓石)は防衛主体で、ゲームのおもしろさを損なわせています。とはいえ、このカードを見放してしまうのはもったいない… バーバリアンをスピリットにするのも論外ですしね!本調整は、バーバリアンの小屋の防衛性能を下げるとともに、盤面に残り続けた時の潜在的な攻撃性能を上げることで、より積極的なプレイを奨励することを目的としています。
(公式ブログより)
今回の調整により、建物がダメージを受けなかった時のバーバリアンの総生成数は10体から8体に減少します。これに関して以下で詳しく説明します。
調整前
稼働時間40秒の間に2体ずつ11秒間隔で4回生成され、建物破壊時に2体生成される。
2 + 2 + 2 + 2 + 2 = 10体
※赤字は破壊時生成
調整後
稼働時間30秒の間に3体ずつ15秒間隔で3回生成されるが、3回目は3体のうち1体が生成された所で建物が壊れる。破壊時生成として1体生成される。
3 + 3 + (1 + 1) = 8体
最後に
前回8月のバランス調整の時の記事を見返すと、「調整されなかったカードについて」の章に、鏡や迫撃砲、ゴブリン・ゴブリンギャングなどがこの時に調整されなかった理由について書かれていました。
ゴブリンとゴブリンギャングの調整は悩ましい問題だったようですが今回は強引な方法としてユニットの数を増やすという手段を取ってきました(ゴブリンは今回は調整はキャンセルされましたが)。
使用率が0%に近いババ小屋のリワークが今回行われましたが、全てのカードを「使われなさすぎないように、また使われすぎないように」調整するのは苦労するだろうなと思います。
今回のバランス調整は、2つの強化がキャンセルされたこともあり、全体的にはマイルドな調整になったのかな?と思います。
とは言え、10月には2枚の新カードが登場するとも噂されており(下記記事の「最後に」を参照のこと)またそこで大きく環境が変わる可能性もあります。
既存のカードと役割がカブらない新カードを考えるのも大変だろうなと思いますが新カードは楽しみです。
以上です!よきクラロワライフを!
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