クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)で今強いカード・強いデッキを調べるシリーズ。今回は11/7(月)にシーズンを終える2022年10月シーズンの情報です。
目次
最近の環境の変化について
以下、最近の環境の変化を時系列にまとめました。
定期バランス調整
今シーズンの初頭である10/4(火)にバランス調整が行われました。
アップデート・緊急バランス調整
10/26(水)には大型アップデートが行われ、新カードとしてモンクとフェニックスが追加されるとともに、いくつかのバランス調整も行われました。
【公式ブログ】新アップデート! | Clash Royale
ここでのバランス調整では下記の調整が行われました。
- ナイト:HP +3%
- ゴブリン:3体 → 4体
- 各種ゴブリン:初撃速度 -0.2秒(0.2秒 → 0.4秒)
- 鏡:チャンピオンの配置後はグレー表示となり使用できないように
緊急バランス調整
11/2(水)にはモンクとフェニックスについて弱体化の調整が行われました。
- モンク:スキルのクールダウン 15秒 → 17秒
- フェニックス:
・ダメージ -10%
・卵の生存時間 4秒 → 4.5秒
調査方法
調査方法は従来どおり、クラロワAPIを使用して独自にデータを調査しました。
これまではTop1000のプレイヤーを調べるためにトロフィーに基づくランキングを使用していましたが、10/26(水)に行われたアップデートではこれが廃止されたため、今回からはレーティングに基づくランキングを使用しています。言い換えれば参照するデータを旧マルチから新マルチ(伝説の道)に移行したということです。
このTop1000のプレイヤーが新マルチで使用し勝利したデッキの中から最多レーティングを獲得したデッキを1プレイヤー1デッキ採用しています。
比較データ
カードやデッキの使用率や人気順は、過去のデータ(約1ヶ月前)と比較しています。
今回の調査データ
【調査日】11/5(土)(10月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】11/2(水)(緊急バランス調整)以降
比較データ
【調査日】10/1(日)(9月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】9/12(月)(緊急バランス調整)以降
比較データは前回の下記記事で取り上げたものと同じです。
つまり、本記事での比較は、下記の変更点をまとめて反映したものとなります。
・モンク・フェニックスの登場
・バランス調整(定期&緊急)
カード
カテゴリ別にカードの使用率を見ていきます。
数字(%)は調べたデッキのうち、そのカードが入ったデッキの割合を表しています。
カードの使用率の平均は約7.3%(1デッキ8カード÷カード109種類)です。全てのカードがこの数字に近づくことが理想の1つです。
主軸
相手タワーへのダメージ源となるカードは主軸カードやキーカードなどと呼ばれます。
主軸カードにコスト7以上のカードを含めたカードの使用率一覧は下記のようになります。
黒字の%が今回調査した使用率です。その下の緑や赤の%が前回(先月)からの変動です。
スケルトンラッシュの使用率が上がり、使用率を落としたディガーに並ぶぐらいになりました。ロイヤルジャイアントも使用率が上がりました。
ラヴァハウンド・ゴブリンバレル・バルーン・ペッカ(P.E.K.K.A)の使用率減少が目立ちます。
※バーバリアンの小屋はバランス調整でコストが6に引き下げられたため、今回からこの主軸の一覧から外れています。
呪文
続いて呪文カードです。
大型呪文で使用率を落としたのはロケットやライトニングです。一方で大きく使用率を上げたのがポイズンです。ファイアボールはモンクのスキルで反射されてしまいますが、ロケットとは異なり見てからのスキル発動は間に合わないこともあってか使用率は落ちず微増となっています。
トルネードの使用率が上がり2位になりました。これは、後述しますが使用率が上がった執行人ファルチェとの相性が良いカードというのも一因でしょう。
鏡(ミラー)の使用率が上がりましたが、鏡はエレクトロジャイアントやロイヤルジャイアント、エリクサーゴーレムのデッキにフェニックスを入れたデッキに積まれることが多くなっています。
建物
続いて建物カードです。
使用率トップだった大砲は大きく使用率を下げました。その代わりという意味ではボムタワーが使用率を上げました。
使用率を最も上げたのはエリクサーポンプとなりました。ゴーレムや三銃士などと組み合わせて使用されています。
チャンピオン
チャンピオンに注目してみましょう。
チャンピオンは1デッキに最大1体しか入れることができないので、デッキがチャンピオンを含まない割合も分かります。
新登場のモンクが使用率トップとなっています。以前まで使用率トップだったアーチャークイーンは、対モンクに弱いこともあり使用率を落としました。
ユニット
下記が全ユニットの使用率です。
何と言ってもフェニックスの55.3%が驚きです。緊急下方後のデータを調べた上でこの数字なので、まだまだぶっ壊れのカードであると言えます。
使用率が上がったカード
ここからは全カードの中で使用率の変動が大きかったものを見てみましょう。
下記が使用率の上昇が大きかったカードです。
フェニックス・モンク以外では、槍ゴブリンが1体増えたゴブリンギャングや、3体から4体に増えたゴブリンの使用率が上昇しています。
モンクに攻撃を反射されないザッピーやフェニックスに対して強い執行人ファルチェなども大きく使用率を上げました。
使用率が下がったカード
下記が使用率の減少が大きかったカードです。
フェニックスが極端に多く使われているので、ベビードラゴンやメガガーゴイルなどの空ユニットは軒並み使用率が下がっています。
デッキ
各デッキについて独自のポイント(*)を計算し、その高い順から50デッキ載せます。
(*)独自のポイントは使用人数が多いほど、またそれぞれのプレイヤーがそのデッキを使用したバトル到達したレーティングが高いほど多くなるように計算しています。
1~10位
Rank(順位)とPoint(デッキポイント)には前回からの比較を載せています。▲▲は前回は(マルチのTop1000では)使用するプレイヤーがいなかった事を意味します。
まず最初に説明して置きたいのは、今回紹介するデッキのほとんどは新カードであるモンクかフェニックスが入っているので、前回からの順位比較やポイント比較はほとんど意味をなしていないという事です。今回は今回の順位とポイントを中心にご覧ください。
トップ3のデッキはスケルトンラッシュ・ラムライダー・迫撃砲となりました。
続くデッキもロイヤルジャイアント・バルーンフリーズ・ゴーレムと、デッキタイプ(主軸)で見るとバリエーションに富んでいるように見えます。ただしTop10のデッキの中で8つに入っているフェニックスは環境のど真ん中にいると言っていいでしょう。
11~20位
15位に入ったゴブジャイPP(ゴブジャイアント+プリンス+ダークプリンス)は、Top10に入ったスケキンロイジャイやファルチェホグなどと同様、モンクもフェニックスも入っていないデッキの中で今回順の伸びが良かったデッキです。
21~30位
2位にも入っているラムライダーデッキが僅かに形を変えて26位と27位にもランクインしています。「ランバーラムモンフェニ」デッキとでも言えばいいんでしょうか。呼び方が難しいデッキです。
31~40位
ロイヤルホグ入りのデッキはバーバリアン入りのデッキで32位が最高位となりました。
41~50位
エリクサーゴーレムデッキの最高位は48位となりました。筆者のトロフィー・リーグ帯(トロフィー目標6500ぐらい)では頻繁にエリゴレと対戦するので少し意外でした。やはりエリゴレデッキ自体はトップ選手が正しく対応すれば倒しやすいデッキという事になるでしょうか。
最後に
新カードとしてモンクとフェニックスが登場すると聞いた時は、それぞれ少し強いぐらいの性能で登場し、使用感の珍しさもあってモンク祭り・フェニックス祭りの環境になるだろうなと予想していました。しかし実際は特にフェニックスの強さは群を抜いていてフェニックス大祭りの状況となっています。
シーズン終了まで残り2日。今シーズンはとりあえずこの環境でシーズンを終える事になるでしょうが、近いうちにフェニックスは再調整・再下方がされることになるでしょう。
バランスは 祭のあとは 適切に
以上です!よきクラロワライフを!
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