クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)で今強いカード・強いデッキを調べるシリーズ。今回は1/2(月)にシーズンを終える2022年12月シーズンの情報です。
目次
調査方法
調査方法は従来どおりクラロワAPIを使用して独自にデータを調査しました。
グローバルランキングのTop1000のプレイヤーの使用デッキを調べ、マルチ(伝説の道)で使用して勝利したデッキの中から最多レーティングを獲得したデッキを1プレイヤー1デッキ採用しています。
比較データ
カードやデッキの使用率や人気順は、前回調査時のデータ(約1ヶ月前)と比較しています。
今回の調査データ
【調査日】12/29(木)(12月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】12/22(木)(緊急バランス調整)以降
比較データ
【調査日】11/30(水)(11月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】11/21(月)(緊急バランス調整)以降
比較データは前回の下記記事で取り上げたものと同じです。
最近の環境の変化について
前回調査時以降の環境の変化を時系列にまとめました。
バランス調整
12/7(水)、つまり12月シーズンの序盤に定例のバランス調整が行われました。
モンク・フェニックスの弱体化、マイティディガーの強化(移動速度Up)などが実施されました。
バランス調整(追加)
12/12(月)にはクライアントアップデートが行われ、12/7に調整が行われなかったレイジ関連の調整が行われました。
緊急バランス調整
12/22(木)にはマイティディガーについてイレギュラーの(緊急的な)バランス調整が行われました。調整内容は下記の通りです。
- 移動速度が12/7調整前に戻り(はやい→ふつう)、HPが5%Up
カード
カテゴリ別にカードの使用率を見ていきます。
数字(%)は調べたデッキのうち、そのカードが入ったデッキの割合を表しています。
カードの使用率の平均は約7.3%(1デッキ8カード÷カード109種類)です。全てのカードがこの数字に近づくことが理想の1つです。
主軸
相手タワーへのダメージ源となるカードは主軸カードやキーカードなどと呼ばれます。
主軸カードにコスト7以上のカードを含めたカードの使用率一覧は下記のようになります。
黒字の%が今回調査した使用率です。その下の緑や赤の%が前回(先月)からの変動です。
エアバルーンは2.9%使用率が増え、前回の6位から3位に順位を上げました。
スケルトンラッシュは3.7%使用率が減り、前回の2位から4位に順位を下げました。
その他で使用率アップが目立つのは、ジャイアント・エレクトロジャイアント・ラヴァハウンドなどです。
使用率ダウンが目立つのは、ロイヤルホグ・エリクサーゴーレム・ウォールブレイカーなどです。
呪文
続いて呪文カードです。
大型・中型呪文を見ると、ポイズンが10.9%と大きく使用率を落としました。一方でライトニング・ロケット・ファイアボールは増えました。
小型呪文を見ると、ローリングウッドやトルネードの使用率が落ちている一方で、矢の雨・ザップ・巨大雪玉などの使用率が伸びています。バランス調整でリワークされたレイジの使用率アップは小さいものにとどまっています。
建物
続いて建物カードです。
大砲が11.3%と大きく使用率を伸ばし、建物の1位になりました。
もともとほとんど使用されていなかったゴブリンの小屋は、バランス調整でリワークを受け少し使用率が伸びました。
チャンピオン
チャンピオンに注目してみましょう。
チャンピオンは1デッキに最大1体しか入れることができないので、デッキがチャンピオンを含まない割合も分かります。
前回35.2%でトップだったモンクはバランス調整でコストが4から5になる弱体化を受け、一気に使われなくなりました。
対モンクに弱いアーチャークイーンはモンクが消えて伸び伸びと活躍しています。
ユニット
下記が全ユニットの使用率です。
バランス調整でHPが減る弱体化を受けたフェニックスは大きく使用率を落としたものの、ユニットの中での使用率はトップのままとなっています。以前が強すぎたので「ぶっ壊れ」が「壊れ」になったぐらいなのかもしれません。
10/26(水)に3体が4体になる強化を受けて以来使用率が増えていたゴブリンはここに来て少し使用率が落ち着きました。1コストではスケルトン、2コストではゴブリンと人気を分けているように見えます。
使用率増加が大きいカード
ここからは全カードの中で使用率の変動が大きかったものを見てみましょう。
下記が使用率の増加が大きかったカードです。
バランス調整でダメージが増える強化を受けたガーゴイルとガーゴイルの群れの使用率がぐんと上がりました。
マザーネクロマンサーの使用率が上がったこととスケルトンラッシュの使用率が落ちたこととは関係があるかもしれませんね。
使用率減少が大きいカード
下記が使用率の減少が大きかったカードです。
リワークによってレイジ呪文の使用率は少し上がりましたが、死亡時に発するレイジ効果に同じリワークが適用されたランバージャックの使用率は約半減しました。
デッキ
各デッキについて独自のポイント(*)を計算し、その高い順から50デッキ載せます。
(*)独自のポイントは使用人数が多いほど、またそれぞれのプレイヤーがそのデッキを使用したバトル到達したレーティングが高いほど多くなるように計算しています。
1~10位
Rank(順位)とPoint(デッキポイント)には前回からの比較を載せています。▲▲は前回は(マルチのTop1000では)使用するプレイヤーがいなかった事を意味します。
1位になったのはエレクトロジャイアント(エレジャイ)デッキです。前回は鏡(ミラー)を入れたエレジャイミラーデッキが多かったですが、現在はローリングバーバリアンを入れた標準型(?)が人気です。
2位にはマイティディガーが入った枯渇デッキ、マイティ枯渇が入りました。マイティディガーは調整の紆余曲折はありましたが、前回比較ではHPが5%増加する強化を受けており、ここに存在感を見せています。
3位にはロイヤルジャイアント(ロイジャイ)デッキが入りました。前回はロイジャイはモンク入りが多かったですが、今回はロイヤルゴーストやライトニングが入ったこの形が人気となっています。
11~20位
14位には巨大スケルトンとホグライダーを組み合わせた巨スケホグが入りました。アーチャークイーンが復権した影響もあるかもしれませんね。
16位のクロスボウデッキや19位のロイホグデッキもアチャクイ入りです。
21~30位
9位にスケルトン型が入っていましたが、28位にもゴブリン型のバルーンデッキが入りました。ボムタワーが入ったデッキで通称ボムバルと呼ばれるデッキです。
31~40位
ラヴァハウンドデッキは37位が最高位です。
モンク入りのデッキは40位の三銃士デッキが最高位です。
41~50位
最後に
飛び抜けて強かったモンクとフェニックスに占領されていた環境は、この2つの弱体化により少し平常を取り戻したように見えます。ただしフェニックスはまだ強いようですが。
バランス調整で強化やリワークされた、ガーゴイルやマイティディガー、レイジ、ゴブリンの小屋といったカードは強すぎない程度に適度に強くなっていて、いい感じの調整だったといえるのではないでしょうか。
個人的に興味があるのはチャンピオンの勢力図です。全部のチャンピオンの使用率を合計して50%前後というのはまあまあ良い数字かなと思いますが、現在はアチャクイが出っ張っていてモンクが引っ込みすぎている状態です。今後チャンピオン間でどうバランスを取っていくのかにクラロワ運営の力量が問われるのではないかと思います。
以上です!よきクラロワライフを!
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