クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)で今強いカード・強いデッキを調べるシリーズ。今回は2023年6月シーズンの情報です。
目次
調査方法
調査方法は従来どおりクラロワAPIを使用して独自にデータを調査しました。
マルチ(伝説の道)のグローバルランキングのTop1000のプレイヤーの使用デッキを調べ、マルチで使用され勝利したデッキの中から最多レーティングを獲得したデッキを1プレイヤー1デッキ採用しています。
比較データ
カードやデッキの使用率や人気順は、前回調査時のデータ(約1ヶ月前)と比較しています。
今回の調査データ
【調査日】6/30(金)(6月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】6/6(火)(バランス調整)以降
比較データ
【調査日】6/4(日)(5月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】5/1(月)(シーズン開始)以降
比較データは前回の下記記事で取り上げたものと同じです。
最近のバランス調整・環境変化
6/6(火)には定例のバランス調整が行われました。
また、本記事を書いている6/30(金)の19:00からのメンテナンスで臨時バランス調整が行われる予定となっています。
このバランス調整では限界突破カードの弱体化などが行われますが、本記事の集計はこの直前までの環境を表したものとなります。
カード
カテゴリ別にカードの使用率を見ていきます。
カードの使用率の平均は約7.3%(1デッキ8カード÷カード109種類)です。全てのカードがこの数字に近づくことがバランスの取れた環境という理想の1つです。
一覧の見方
6月に実施されたアップデートで限界突破(進化)カードが実装されたため、カードの一覧が少し複雑になりました。
まずは基本。上段の数字はそのカードの使用率。つまりは調査したデッキのうち、そのカードが入ったデッキの割合です。
下段の数字は前回の調査時からの使用率の変化です。
この数字は限界突破後のカード画像についても同じです。この場合の使用率は限界突破後のカードの使用率および使用率変化となります。
※今回は限界突破が実装されてから初めての調査なので使用率がそのまま前回からの増加になります。
最後が限界突破可能カードの限界突破前のカード画像の場合です。
この場合、中段にも数字が加わり、各数字の意味は下記のようになります。
上段 | 使用率 | 限界突破前のカードの使用率 |
中段 | 合計使用率 | 限界突破前と限界突破後の使用率の合計 |
下段 | 使用率変化 | 合計使用率の前回からの変化 |
つまり、この例では「ロイヤルジャイアント」というカードを限界突破関係なしに見ると、前回から12.8%使用率が増えたという意味になります。
主軸
相手タワーへのダメージ源となったりデッキの軸を決めるようなカードは主軸カードやキーカードなどと呼ばれます。
主軸カードと主軸に準ずるカードを合わせたカードの使用率一覧は下記のようになります。
カードの並び順は使用率の高い順です。合計使用率がある場合はそれが使用されます。
ロイヤルジャイアントが限界突破の効果で前回から使用率が12.8%上がり25.1%になりました。デッキの4つに1つがロイジャイという「環境破壊」な結果となりました。
ロイジャイの限界突破率を見ると(23.9% / 25.1%)で約95.2%となります。
ホグライダーも限界突破ロケット砲士を入れたデッキが流行っており使用率が上昇しています。
これらのデッキに強いと言われているラヴァハウンドデッキの使用率も上がっています。
呪文
続いて呪文カードです。
大型呪文はポイズンをはじめとして使用率が軒並み減少、ファイアボールだけが大きく使用率を伸ばしました。
レイジは限界突破ロイジャイデッキに入ることが増えました。
建物
続いて建物カードです。
通常ロイジャイよりHPが高い限界突破ロイジャイに対抗しやすいインフェルノタワーが使用率トップとなりました。
バランス調整で弱体化されたゴブリンの小屋はTop1000ではほとんど見なくなりました。
チャンピオン
チャンピオンに注目してみましょう。
チャンピオンは1デッキに最大1体しか入れることができないので、デッキがチャンピオンを含まない割合も分かります。
マイティディガーのみ使用率が上がり、その他のチャンピオンの使用率は下がりました。
マイティディガーがバランス調整で弱体化されましたが、限界突破ロケット砲士ホグデッキに入ることが多いのことが影響したと思われます。
一般ユニット
下記が主軸カードを除いたユニットの使用率一覧です。
限界突破カードの使用率を見ると下記のようになります。
カード | 使用率 未限界突破 | 使用率 限界突破後 | 使用率合計 | 限界突破率 |
---|---|---|---|---|
ロケット砲士 | 4.0% | 22.3% | 26.3% | 84.8% |
スケルトン | 22.9% | 3.3% | 26.2% | 12.6% |
バーバリアン | 1.5% | 17.3% | 18.8% | 92.0% |
ロケット砲士とバーバリアンの限界突破率は高く、限界突破による強化の効果が大きいことが分かります。
一方スケルトンの限界突破率は低く、限界突破による強化の効果は少ないと言えそうです。ですがもともとのスケルトンがちゃんと使われていたカードなので使用率(の合計)自体は最高レベルの26.2%となっています。
使用率増加が大きいカード
ここからは全カードの中で使用率の変動が大きかったものを見てみましょう。
下記が使用率の増加が大きかったカードです。
ここまで見たカード以外で言うと、エレクトロスピリットや漁師トリトンがロイジャイデッキに入ることが多く、使用率が上昇しました。
スケルトンドラゴンはラヴァハウンドデッキやスケルトンラッシュデッキに入ることが多いですね。
使用率減少が大きいカード
下記が使用率の減少が大きかったカードです。
バランス調整で弱体化されたフェニックスの使用率が落ちています。
デッキ
各デッキについてデッキポイントという独自のポイントを計算し、その高い順から50デッキ掲載します。
【表記について】
- Rating(Rank): そのデッキで到達した最大レーティングとその時の順位の目安
- Num: そのデッキを使用するプレイヤー数
- DP: デッキポイント。そのデッキの使用人数が多いほど、またプレイヤーがそのデッキで到達した順位が高いほど多い数値となります。
- ▲と▼: 前回からの変化。▲▲は前回はTop1000のプレイヤーでは使用が無かったデッキを意味します。
限界突破可能カードに関しては、限界突破しているカードとしていないカードは別ものとしてデッキを集計しています。
1~10位
11~20位
21~30位
31~40位
41~50位
最後に
現在、マルチ(伝説の道)ではデッキの中に限界突破カードを最大1つ入れることができます。
今回の調査で限界突破後のカードの使用率を見ると下記のようになりました。
カード | 使用率 |
---|---|
限界突破ロイヤルジャイアント | 23.9% |
限界突破ロケット砲士 | 22.3% |
限界突破バーバリアン | 17.3% |
限界突破スケルトン | 3.3% |
これらの使用率を100%から引くと「限界突破カードが入っていないデッキ」の割合となりこれは33.2%となりました。
つまりはデッキの3つに2つは限界突破カード入りということになります。限界突破の登場によりデッキ及び環境はガラッと塗り替えられた印象です。
その事自体は良いのですが現在はカードの使用率が限界突破カードに偏った状況となっています。偏ってよく使われるカードが存在することは偏って使われないカード・デッキも増えることになります。
今後限界突破カードが徐々に増えていきますが、その中でクラロワ運営がどう極力バランスを取っていくのか、それともバランスを取ることをある意味諦めるのか、注目していきたいと思います。
以上です!よきクラロワライフを!
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