クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)で今強いカード・強いデッキを調べるシリーズ。今回は2023年11月シーズンの情報です。
目次
調査方法
調査方法は従来どおりクラロワAPIを使用して独自にデータを調査しました。
マルチ(伝説の道)のグローバルランキングのTop1000のプレイヤーの使用デッキを調べ、マルチで使用され勝利したデッキの中から最多レーティングを獲得したデッキを1プレイヤー1デッキ採用しています。
比較データ
カードやデッキの使用率や人気順は、前回調査時のデータ(約1ヶ月前)と比較しています。
今回の調査データ
【調査日】12/1(金)(11月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】11/17(金)(臨時バランス調整)以降
比較データ
【調査日】10/29(日)(10月シーズン終盤)
【デッキ検索範囲】10/3(火)(定例バランス調整)以降
比較データは前回の下記記事で取り上げたものと同じです。
最近のバランス調整・環境変化
前回調査時以降の環境の変化を見てみましょう。
新チャンピオン「リトルプリンス」
11月シーズン(11/6)から新チャンピオンであるリトルプリンスが登場しました。
リトルプリンス(通称リトプリ)は3コストとこれまでに最も低コストのチャンピオンです。立ち止まって攻撃している間は攻撃速度が上昇する特別な力を持っています。
3コストのスキル「ロイヤルレスキュー」を使うとガーディアンがリトプリを守るように猛然と現れてダッシュ攻撃を仕掛けます。
新限界突破「アーチャー」
また、同じく11月シーズン(11/6)から、アーチャーの限界突破が解放されました。
臨時バランス調整
11/13(月)に臨時バランス調整が実施されました。
■限界突破スケルトン
初撃速度 0.5→0.4秒
■限界突破コウモリの群れ
初撃速度 0.5→0.2秒
■限界突破ナイト
攻撃速度の上昇値 0.3→0.1秒
■限界突破見習い親衛隊
ダメージの上昇値 12%→6%
■リトルプリンス
スキルのダッシュ距離 5→4.5タイル
■公式ブログ
11月13日のアップデート
臨時バランス調整
11/17(月)には再度臨時バランス調整が実施されました。
- [リトルプリンス本体] 攻撃速度の加速、1段階:2発→3発
- [リトルプリンス本体] 攻撃速度の加速、2段階:4発→6発
- [スキル] ノックバック距離:3500→2500
【参照】公式ツイート参照
つまり、前回調査時以降の変化をまとめると下記のようになります。
- リトルプリンスが登場。だが強すぎて弱体化
- アーチャーの限界突破が解放
- 強い限界突破は弱く、弱い限界突破は強くなるようなバランス調整実施
カード
カテゴリ別にカードの使用率を見ていきます。
カードの使用率の平均は約7.3%(1デッキ8カード÷カード110種類)です。全てのカードがこの数字に近づくことがバランスの取れた環境という理想の1つです。
一覧の見方
カード一覧の見方は下記の通りです。
表記 | 意味 |
---|---|
黒字 | (未限界突破と限界突破後を区別した)使用率 |
青字 | 未限界突破と限界突破後の使用率を合計したもの |
緑文字 | 前回からの使用率変化(増加) |
赤文字 | 前回からの使用率変化(減少) |
つまり、上記例では「ロケット砲士」というカードを限界突破のあり無し関係なしに見ると、使用率は31.3%であり前回から4.9%増えたという意味になります。
主軸
相手タワーへのダメージ源となったりデッキの軸を決めるようなカードは主軸カードやキーカードなどと呼ばれます。
主軸カードと主軸に準ずるカードを合わせたカードの使用率一覧は下記のようになります。
カードの並び順は使用率の高い順です。合計使用率がある場合はそれが使用されます。
ゴブジャイアントの使用率が9.6%増加し、大躍進です。メガナイトも前回の2.0%から大幅アップの8.8%となりました。
その一方で使用率を落としたのは、ホグライダー、エアバルーン、見習い親衛隊などです。
使用率が1%を切っているカードもあり、エリクサーゴーレムと三銃士は1000人のうち9人、巨大スケルトンは1000人のうち4人しか使っていないことになります。
呪文
続いて呪文カードです。
前回呪文で2位だったトルネードは大きく使用率を落としました。これはスケルトンラッシュデッキの中でトルネードが入る遅延スケラ(リトプリスケラ含む)の割合が減ったことや、ホグライダーデッキの中でトルネードが入るホグファルチェの割合が減ったことなどが影響していると思われます。
ロイヤルデリバリーはリトルプリンスに対して強いこともあり使用率を伸ばしました。
建物
続いて建物カードです。
大砲が増加、テスラやエリクサーポンプが減少という小さめの変化がありました。
限界突破カード
限界突破カードは現在1デッキに最大1体しか入れることができないので、デッキが限界突破カードを含まない割合も分かります。
紫色の数字は限界突破後カードが使用された割合、黒文字は未限界突破カードが使用された割合です。
今月新たに限界突破が解放されたしたアーチャーが一躍トップに躍り出ました。
それまで一強だったナイトは弱体化で大きく使用率を落としましたがそれでもまだ2位にとどまっています。
強化されたスケルトンとコウモリの群れは数字的には大きな変化はありませんでした。
チャンピオン
チャンピオンは1デッキに最大1体しか入れることができないので、デッキがチャンピオンを含まない割合も分かります。
チャンピオンはチャンピオン全体の使用率が2割を切るという長らく冬の時代でしたが、今月登場したリトルプリンスは全カード中でNo.1の40.5%という使用率を叩き出しています。
今月2度弱体化された後でこれですので、久しぶりの新カードだからといってSupercellは気合を入れて強くしすぎたのではないでしょうか。
一般ユニット
下記が前述の主軸系のカードとチャンピオンを除いたユニットの使用率一覧です。
使用率増加が大きいカード
全カードの中で使用率の変動が大きかったものを見てみましょう。
下記が使用率の増加が大きかったカードです。
これまでは多くはロイヤルジャイアントデッキに入っていた漁師トリトンですが、現環境では人気のゴブジャイアントデッキにも入ることが多くなっています。ガーゴイルもゴブジャイアントデッキに入ることが多いカードです。
ボウラーはゴブジャイアントデッキやエレクトロジャイアントデッキに入ることが多くなっています。ボウラーが転がす岩はリトルプリンスの攻撃速度加速をリセットする効果があることなどから採用が多くなっていると思われます。
使用率減少が大きいカード
下記が使用率の減少が大きかったカードです。
デッキ
各デッキについてデッキポイントという独自のポイントを計算し、その高い順から50デッキ掲載します。
【表記について】
- Rating(Rank): そのデッキで到達した最大レーティングとその時の順位の目安
- Num: そのデッキを使用するプレイヤー数
- DP: デッキポイント。そのデッキの使用人数が多いほど、またプレイヤーがそのデッキで到達した順位が高いほど多い数値となります。
- ▲と▼: 前回からの変化。▲▲は前回はTop1000のプレイヤーでは使用が無かったデッキを意味します。
限界突破可能カードに関しては、限界突破しているカードとしていないカードは別ものとしてデッキを集計しています。
1~10位
11~20位
21~30位
31~40位
41~50位
今月新たに登場したリトルプリンスと限界突破アーチャーが入るデッキが多く、前回と比較する数字はあまり意味のないものになっています。
最後に
今月はリトルプリンスと限界突破アーチャーという、強いを通り越して超強いカードが登場し、環境が大きく変化した月でした。
これらの超強いカードに対抗するためにボウラーやメガナイトなどいままであまり光が当たらなかったカードが注目されるのは面白い現象だなと思いました。しかしその一方で、超強いカードが存在すると、それらに弱いカードやそれらに席を奪われてしまったカードなどはほとんど使われなくなるというマイナス面も出ます。
平均より強いカードや弱いカードが存在するのは環境を変化させプレイヤーの刺激になるので必要だと思いますが、超強いカードはその状態が長くて1ヶ月までに抑えてほしいと筆者は思います。
なお、来月(12月)に限界突破が解放されるのはアイススピリットと発表されています。
また、来月頭には定例のバランス調整が実施されます。
どのように環境が動くかまた楽しみですね!
以上です!よきクラロワライフを!
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