クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)で今強いカード・強いデッキを調べるシリーズ。今回は2024年7月シーズンの情報です。
目次
調査方法
調査方法は従来どおりクラロワAPIを使用して独自にデータを調査しました。
マルチ(伝説の道)のグローバルランキングのTop1000のプレイヤーの使用デッキを調べ、マルチで使用され勝利したデッキの中から最多レーティングを獲得したデッキを1プレイヤー1デッキ採用しています。
比較データ
カードやデッキの使用率や人気順は、前回調査時のデータ(約1ヶ月前)と比較しています。
今回の調査データ
【調査日】7/29(月)(7月シーズン終盤)
比較データ
【調査日】6/27(木)(6月シーズン終盤)
比較データは前回の下記記事で取り上げたものと同じです。
最近のバランス調整・環境変化
前回調査時以降の環境の変化を見てみましょう。
新限界突破:ゴブジャイアント
7月シーズンの頭(7/1)に、ゴブジャイアントの限界突破が解放されました。
バランス調整
7/2(火)にバランス調整が実施されました。
・ステータス値は大会レベル(Lv.11)のもの
ダガーガール
ダガーのチャージ時間: 0.8 → 0.9秒
攻撃速度: 0.35 → 0.45秒
限界突破ウィザード
シールドのHP: 371 → 296 (-20%)
ゴブリンマシン
HP: 2598 → 2196 (-15%)
初撃速度: 0.2 → 0.5秒
ゴブリンの呪い
半径: 4 → 3
与ダメージ: +35% → +20%
ダイナマイトゴブリン
攻撃速度: 1.1 → 1.2秒
[死亡時]
ダメージ: 465 → 404 (-13%)
ダメージ半径: 3 → 2.5
ラムダイダー・プリンス
突撃助走距離: 1.5 → 2.0タイル
テスラ
ダメージ: 230 → 220 (-4%)
攻撃速度: 1.1 → 1.2秒
ボイド
半径: 2.5 → 2.6
※バグ対応
下記がバランス調整内容の主な情報源です。
公式ブログ
RoyaleAPI (RoyaleAPI)
Final Balance Changes – Clash Royale July 2024 (Season 61)
kabutom (kabutom)
バランス調整(Season 61) 2024-07|note
新限界突破:ゴブリンドリル
シーズン中旬の7/15(月)にはゴブリンドリルの限界突破も解放されました。
カード
カテゴリ別にカードの使用率を見ていきます。
カードの使用率の平均は約7.0%(1デッキ8カード÷カード114種類)です。全てのカードがこの数字に近づくことがバランスの取れた環境という理想の1つです。
一覧の見方
カード一覧の見方は下記の通りです。
数字(%)はカードの使用率を表しています。
文字色 | 意味 |
---|---|
黒字 | 非限界突破 |
紫文字 | 限界突破 |
青字 | 非限界突破と限界突破の合計 |
また、一番下の数字は前回からの使用率の変化です。
文字色 | 意味 |
---|---|
緑文字 | 使用率 増加 |
赤文字 | 使用率 減少 |
限界突破解放済のカードに関しては、使用率の変化は合計使用率の変化を見ています。
つまり、上記例では「ウォールブレイカー」というカードを限界突破のあり無し関係なしに見ると、使用率は21.8%であり前回から13.5%増えたという意味になります。
主軸
相手タワーへのダメージ源となったりデッキの軸を決めるようなカードは主軸カードやキーカードなどと呼ばれます。
主軸カードと主軸に準ずるカードを合わせたカードの使用率一覧は下記のようになります。
カードの並び順は使用率の高い順です。合計使用率がある場合はそれが使用されます。
限界突破解放の効果によりゴブリンドリルが前回の5位から1位になりました。ゴブリンドリルと組み合わせて使われることも多いウォールブレイカーの使用率も伸びました。
バランス調整で弱体化されたラムライダーは大きく使用率を落としました。ラムライダーと組み合わせて使われることも多かったP.E.K.K.A(ペッカ)の使用率も落ちました。
使用率が落ちたジャイアントは前回はゴブリンマシンやプリンス、ゴブリンの呪いといったカードが入ったデッキが流行りましたが、これらのカードはバランス調整で軒並み弱体化されました。
前回ほとんど使われていなかったゴブジャイアントは限界突破解放の効果で少し見るぐらいまでには増えました。
呪文
前回は40%超えだったゴブリンの呪いはバランス調整で弱体化され、まさかの0%への急転落です。
前回はテスラとザップを限界突破で使ったゴブリンドリルデッキが流行っていましたが、ゴブリンドリルが限界突破したこともあり現在はテスラとゴブリンドリルを限界突破で使ったデッキが多く使われています。この事などがザップの使用率が落ちた原因になっていると思われます。
建物
バランス調整で弱体化され大きく使用率を落としたテスラですが依然として1位をキープしています。
限界突破カード
限界突破使用率(紫文字)は、デッキの中に2つ存在する限界突破スロットにどのカードがセットされているかを表した数字になっており、全てを足すと200%となります。
マークは限界突破が使われなかった割合を表しています。
ここでの使用率変動は、限界突破使用率(紫文字)の変動を表します。
バランス調整でシールドのHPが減ったウィザードですが、それでも使用率は微増となり、前回の5位から1位タイに上がりました。
ナイトの使用率は大きく下がり、前回の2位から順位を落としました。
チャンピオン
チャンピオンは1デッキに最大1体しか入れることができないので、その割合を見ることができます。
マークはチャンピオンが使われなかった割合を表しています。
スケルトンキングは使用率の増えたエリクサーゴーレムのデッキに入ることが多くなっています。
一般ユニット
下記が前述の主軸系カードやチャンピオンを除いたユニットの使用率一覧です。
使用率増加が大きいカード
全カードの中で使用率の変動が大きかったものを見てみましょう。
下記が使用率の増加が大きかったカードです。
ロイヤルゴーストが大幅増です。現在使われているロイヤルジャイアントデッキのほとんどにゴーストが入っている状況となっています。
使用率減少が大きいカード
下記が使用率の減少が大きかったカードです。
6月中旬に新登場したゴブリン系カードは3つともバランス調整で弱体化され、ダイナマイトゴブリンはまだ生きているものの、ゴブリンの呪いとゴブリンマシンは死にました。
プリンスもバランス調整で弱体化され、使用率を落としました。
タワーユニット
4月に登場して以来、圧倒的な使用率を誇っていたダガーガールですが、バランス調整での弱体化により大きく使用率を落としました。
とは言え、全く見なくなった訳ではなく、デッキの種類によってはまだ使われています。
オリジナルのタワープリンセスが主流としてあり、その他のタワーユニットが使われるケースもある。この状態は理想的なのではないかと思います。
デッキ
各デッキについてデッキポイントという独自のポイントを計算し、その高い順から50デッキ掲載します。
【表記について】
- Rating(Rank): そのデッキで到達した最大レーティングとその時の順位の目安
- Num: そのデッキを使用するプレイヤー数
- DP: デッキポイント。そのデッキの使用人数が多いほど、またプレイヤーがそのデッキで到達した順位が高いほど多い数値となります。
- ▲と▼: 前回からの変化。▲▲は前回はTop1000のプレイヤーでは使用が無かったデッキを意味します。
限界突破可能カードに関しては、限界突破しているカードとしていないカードは別ものとしてデッキを集計しています。
タワーユニットについても、別のタワーユニットの場合は別のデッキとして集計しています。
1~10位
11~20位
21~30位
31~40位
41~50位
最後に
今月のバランス調整はダガーガールなどの強すぎるカードをはっきり強めに弱体化するという意志の強い調整だったように思います。
強すぎるカードがいなくなった(少なくなった)ことで、これまであまり使われなかったカードやデッキも使われるようになりました。これが現在の環境が神環境と言われることがある理由です。
実は今シーズンは残り1週間残っており、明日の火曜には「ステルスブッシュ」という新カードがリリースされます。
この新カードがぶっ壊れの強さを発揮して環境をかき回さないかという点を心配し、現在の神環境の状態を記録として残しておきたいと思い、今回は早めの投稿となりました。
以上です!よきクラロワライフを!
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コメント
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