2021年、今年もクラロワリーグ(Clash Royale League / CRL)が開催されます。
本記事ではこのクラロワリーグ2021がどういう大会なのか?という点についてまとめてみたいと思います。
<更新履歴>
【2021/02/09】情報源の章に公式ブログの記事を追加。マンスリー決勝戦の章にて開始時刻の変更。
【2021/01/27】大会ハンドブック更新につき変更点を反映。シーズン→ラウンドの表記変更。マンスリー決勝の日付変更。
【2021/01/27】ラウンドカレンダーを追加しました。
目次
概要
今年のクラロワリーグは昨年までのクラロワリーグとは全く異なる形式になりました。今年のクラロワリーグ(以降「本大会」と記述する場合あり)を簡単に言うと次のようになります。
- 個人戦(昨年まではチーム戦)
- 全て1v1(昨年までは2v2あり)
- オープンな大会(基本的に誰でも参加可能)
昨年まではクラロワリーグプロチームにクラロワリーグプロ選手が所属して争うクラロワリーグでしたが、今年はそういう枠組みが撤廃され、プロ・アマ関係なく同じ土俵で争うことになります。
オープンな大会と書きましたが、参加資格には16歳以上という年齢制限はあります。
情報源
本大会を理解し、参加・観戦する上での情報源となるサイトを紹介します。
👉クラロワリーグ公式サイト esports.clashroyale.com
公式サイトは色んな言語で表示することができます。
【詳しくはこちら】のリンクから、クラロワリーグのルールブックに当たる大会ハンドブックがダウンロードできます。大会ハンドブックは各言語別に用意されていますが、英語バージョンが最新かつ正確な内容と考えるべきでしょう(翻訳にはタイムラグや解釈の違いがあるので)。
本記事では、日本語版の大会ハンドブックを見つつ、英語版も見ながら内容をまとめました。(2021/01/06現在、大会ハンドブックは英語版がVer.3.6、日本語版がVer.3.5となっています)
【2021/01/27追記】英語版の大会ハンドブックVer.4.0(2021/01/14版)に合わせて本記事の内容を変更しました。
【2021/02/09追記】下記の公式ブログが公開されました。
👉クラロワリーグ : 参加方法の紹介 | Clash Royale
クラロワリーグ全般についての公式からの説明です。ゲーム内「クラロワニュース」でも同じ内容を見ることができます。
【注意】本記事の内容は間違っていたり、内容が古くなる可能性があります。選手として参加される方は特に一次情報(大会ハンドブック等)を確認してください。
大会全体の流れ
本大会の全体の流れを図にしてみました。
月単位で行われるラウンドという戦いがあり、その結果により、選手にポイントが加わります。
8つのラウンドのポイントの合計である大会ランキングの順位により、世界一決定戦出場への道が開きます。
各ラウンドの戦いはポイントを稼ぐための戦いでありながら、その結果により賞金を獲得できる、ひとかたまりの大会であると言えます。
ラウンド
8回行われるラウンド(round)の中身を図にしてみました。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
トロフィーレース
トロフィーレース(Trophy Race)とは、簡単に言うと、マルチのグローバルランキングで上位1000位以内に入る争いです。
最終順位によって決まるので、自動的にトロフィーレースの期間は「ゲーム内」シーズンの期間ということになります。
上位1000位以内に入った選手は、次のステップであるマンスリー予選への参加権を得ます。
アカウントに関して
1人のプレイヤーの複数のアカウントが1000位以内に入った場合、最も順位が高いアカウントのみが有効になります。また、一度1000位以内に入ってマンスリー予選に進んだ場合、それ以降そのアカウントのみが本大会で有効になるようです。
アカウント絡みの事は色々と大会ハンドブックに書いてあり、少し複雑な部分でもあるので直接見てもらったほうがいいでしょう。
最悪のケース、ラウンド1で1000位以内に入ったアカウントがその後BANされた場合、その選手自身がその後のラウンド(マンスリー予選)に参加できなくなる可能性もあるので注意が必要です。クラロワリーグに参加するアカウントは「このクリーンなアカウント1つ」と決めてやるのが安全でしょう。
獲得ポイント
トロフィーレースで高い順位になるほど多くのポイントを獲得できます。
順位 | 獲得ポイント |
---|---|
1~10位 | 40ポイント |
11~50位 | 25ポイント |
51~100位 | 20ポイント |
101~500位 | 5ポイント |
501~1000位 | 1ポイント |
マンスリー予選
トロフィーレースの1000位以内に入った選手がマンスリー予選(Monthly Qualifier)に参加する権利を得ます。
マンスリー予選は2日間、Day1とDay2を異なる形式で行います。全てのマッチ(選手vs選手の対戦)をデュエル・BO3(後述)で行います。
参加登録
マンスリー予選に参加するには参加登録が必要です。
下記の開始時刻で分かれた4グループ(タイムスロット/time slots)から1つを選んで参加登録します。時刻はGMT(カッコ内は日本時間)です。
- 8:00(17:00)
- 12:00(21:00)
- 16:00(翌日1:00)
- 20:00(翌日5:00)
各グループの定員は最大250人で、参加登録は早いもの勝ちです。
Day 1
Day1は4つのグループごとにスイス式で行われます。
スイス式については下記記事で詳しく書きました。
簡単に言うとスイス式は、選手全員が同じ試合数行う形式です。1グループに250人いたら総当り戦はできませんし、トーナメントだと1試合2試合で終わる選手が出て運の要素が大きくなるのでこのスイス式が採用されたのではないかと思います。
スイス式では、2戦目は1戦目の結果で勝った人同士、負けた同士が対戦します。3戦目以降も同じ(近い)成績の選手同士が対戦するような仕組みとなります。
グループごとに各選手(おそらく)11戦行い、成績により上位8名がDay2へ進みます。
Day 2
Day2はDay1を勝ち残った32名により行われます。
32名が4名から成る8つのグループに再編成され、各グループでダブルラウンドロビン形式(2回ずつ総当り)の対戦が行われます。
各グループで1位となった選手がマンスリー決勝戦への出場権を得ます。
試合の開始時刻はGMT18:00(日本時間翌日3:00)です。
ラウンド3のマンスリー予選(4月開催)から開始時刻がGMT13:00(日本時間22:00)に変更になりました。
獲得ポイント
マンスリー予選では、各マッチに勝利するごとに5ポイントを獲得します。
全選手が17試合(11 + 3×2)行うので全勝すれば85ポイント獲得となります。
配信
マンスリー予選は公式配信はありません。参加選手は自分視点の画面のみ配信可能です。
配信は自己責任となります。配信することによりデッキを他の選手に見られたりするリスクもあると思います。
なお、選手は大会に参加している他の選手のマッチを観戦してはいけません。
マンスリー決勝戦
マンスリー決勝戦(Monthly Final)は、8名がダブルエリミネーション方式(敗者復活あり)のトーナメントで対戦します。
この結果により、ラウンドのチャンピオンが決定します。
試合の開始時刻はGMT13:00(日本時間22:00)です。全ての試合をデュエル・BO3で行います。
【2021/02/09追記】公式ブログにてマンスリー決勝の開始時刻は日本時間23:00(GMT14:00)と報じられました。
獲得ポイント
マンスリー決勝戦の順位によりポイントを獲得します。
順位 | 獲得ポイント |
---|---|
1位 | 100ポイント |
2位 | 70ポイント |
3、4位 | 50ポイント |
5~8位 | 35ポイント |
賞金
マンスリーイベント(マンスリー予選とマンスリー決勝)の成績に応じて賞金を獲得します。
順位 | 賞金 |
---|---|
1位 | 20,000ドル(約200万円) |
2位 | 10,000ドル |
3位 | 6,000ドル |
4位 | 4,000ドル |
5、6位 | 3,000ドル |
7、8位 | 2,000ドル |
9~16位 | 1,500ドル |
17~32位 | 1,000ドル |
配信
マンスリー決勝戦は公式配信があります。選手自身が配信をすることは禁止されます。
ラウンドカレンダー
8つのラウンドのカレンダーを一枚の図にしてみました。
トロフィーレース(=ゲーム内のシーズン)の約2週間後の土日がマンスリー予選、その1週間後の土日がマンスリー決勝と覚えておけばいいですね。
大会ランキングとラストチャンス予選
ラウンド8のマンスリー決勝戦が終了した時点で、各選手のポイントの累計である大会ランキング(Competitive Leaderboard)が確定することになります。
大会ランキング上位24名の選手はこの時点で世界一決定戦への出場権を得ます。
25~56位に入った選手(32名)はラストチャンス予選(Last Chance Qualifier)を行い、世界一決定戦への最後の8枠を争います。
ラストチャンス予選はシングルエリミネーション方式(敗者復活無し)のトーナメントで争います。8名を決定するだけなので2回戦のみ(32→16、16→8)行います。全てのマッチをデュエル・BO3で行います。
日程は未発表です。
世界一決定戦
世界一決定戦は32名により争われます。
日程や対戦形式は未発表です。
賞金
順位に応じて賞金を獲得します。
順位 | 賞金 |
---|---|
1位 | 200,000ドル(約2000万円) |
2位 | 100,000ドル |
3、4位 | 70,000ドル |
5~8位 | 35,000ドル |
9~16位 | 25,000ドル |
17~32位 | 15,000ドル |
デュエル・BO3
マンスリーイベント(マンスリー予選とマンスリー決勝)やラストチャンス予選と、本大会全般で採用されている対戦形式がデュエル形式(Duel format)のBO3です。
デュエルとは現在ゲーム内のクラン対戦で採用されている形式です。BO3とは3ゲーム勝負(2ゲーム先取)の戦いです。
デュエルでは、カードのダブらない4つのデッキを用意し、マッチの各ゲームではその中の異なるデッキを使用します。
デュエルの4デッキについては以前書いた下記記事も参考にしてください。
まとめ
本大会の全体を見てのまとめです。
ポイントについて
1選手が1ラウンドで獲得できる最大のポイントは225ポイント(トロフィーレース40pt、マンスリー予選85pt、マンスリー決勝100pt)。8ラウンドの最大では1800ポイント。
さて世界一決定戦出場を確定する大会ランキング24位以内のラインは何ポイントになるでしょうか?
ポイントの比重的には、トロフィーレース(マルチ)よりマンスリーイベントの重みが大きいです。マルチは何としても1ケタ・2ケタを狙うというより、1000位以内にさえ入れば、マンスリーイベントでのデュエルの勝率を上げることでポイントを稼ぐことができるという感想を持ちました。
賞金について
各ラウンドで支払われる賞金の合計は78,000ドル。8ラウンド合計で624,000ドル。世界一決定戦で支払われる賞金の合計は1,020,000ドル。
本大会(クラロワリーグ2021)全体での賞金の合計は1,644,000ドル(約1億7000万円)になります。
また、1選手が本大会全体で獲得できる最大の賞金の合計は360,000ドル(約3700万円)となります。
最後に
クラロワリーグ2021はオープンな大会になったのと同時に、地域を分けない世界で一つのリーグになったと言えます。こういう場合は時差の心配も出てくる所ですが、タイムスロットで好きな時間を選べたり、マンスリー予選Day2とマンスリー決勝で開始時刻をずらしたりして工夫が見られると思いました。
今年はクラロワリーグとしては初めての形式なので、参加側も視聴者側も最初はとまどう点が多いと思いますが、コロナ禍の中での初めての試みを応援し、楽しみたいと思います。
以上です! Enjoy クラロワリーグ!
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